極端な内股などの歩き方が気になる子供さんをお持ちの保護者の方へ

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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内股の画像
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お子様の歩き方が気になり病院などを訪れる保護者の方がおられると思います。

特に極端な内股で歩いたり、座っているとすぐに膝を立ててしまう、ノートに文字を書くときに体が極端にねじれるなど様々なお悩みをお持ちの方が多い印象です。

程度が軽いものの大部分は癖みたいな所もあり、成長にしたっがて自然に治っていくものもあるため判断に迷うこともしばしばあるようです。

大まかですが、歩行については7歳頃に大人と同じような歩行様式になるため、3歳頃に多く見られるような内股の多くは気にすることはあまりなことが多い印象です。

注意の必要な座り方

ただし、3歳を過ぎて日常的に床に座ったときにとんび座りと言われる、両膝が内を向いてしまう座り方をしている場合は注意が必要です。

股関節の違和感

このような座り方をしてしまう原因としてはは大腿骨頭のねじれ(前捻角ぜんねんかくといいます)が前側に余分にねじれている場合によく見られます。気になる場合はあぐらで座らせるように気をつけると良いでしょう。

7歳頃になっても片足をすこし引きずるなど歩き方が気になる場合は先天性股関節脱臼せんてんせいこかんせつだっきゅうがあったりする場合もあり、足の長さが違うなど成長するにつれて目立ってくるためよく注意を払うようにしてください。

先天性股関節脱臼などではリーメンビューゲルと言われる装具を赤ん坊のうちにつけたりされていたお子さんもいると思います。

男の子ではペルテス病などの股関節疾患もあるため注意深く見守ると良いでしょう。

気になればまずは医療機関に相談しましょう。

もう少し大きくなって小学校の高学年くらいになったときにフィジカルプラスで相談を受けるのがいわゆる横座りです。

座り方

このような状態で座りやすいのは女の子が多い印象です。

画像を見てもわかるように左右差が起こりやすく、多くは臼蓋形成不全ではないか?と考えられるような股関節の左右差が見られることがあります。

このような状態を長く続けていると場合によっては側弯症などの指摘を受けることもあるかと思います。

側弯症については運動療法などによって良くなるといったエビデンスは今の所ないのですが、このようなお子様の場合は側弯は別として股関節の機能不全などがあるため、機能向上のためのトレーニングなどを続けると普段の姿勢や座り方、歩き方も徐々に変化してきますので姿勢が気になる場合は股関節に注意をしておくと良いでしょう。

股関節以外で注意するべきこと

極端な猫背や扁平足へんぺいそく開張足かいちょうそくなど注意するべきことは多くありますが、足については注意深く観察していると靴の減り方や踵の部分が極端にうちに倒れたり、靴自体が長持ちしないなど普段からなんとなく気がついていることもたくさんあると思います。

扁平足などの足部の問題については靴の中敷きなどでコントロールする場合が多い印象ですが、小学校低学年であればある程度足部のトレーニングを続けることで足部の機能を向上させることも可能かと思います。

少し学年が上がってスポーツなどを続けているときに痛みが出たりしやすく痛みがなければ放置してしまいがちですので小さなうちから保護者の方が注意をしておくと良いでしょう。

身体を上手に使うことは先の人生においても非常に重要なことであると考えています。

フィジカルプラスでは大人だけでなくお子様の姿勢や歩行などについてもご相談に乗ります。

下関近郊でお子様の内股や歩行状態で困ったらご相談ください。

コンディショニングコースにて承ります。