スポーツしている人だけでなく体幹を鍛えるメリットはなにか?

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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体幹トレーニング
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体幹はなんのために鍛える?

スポーツをしている人、姿勢が気になる人など体幹トレーニングについて様々な意見があると思いますが、実際に体幹トレーニングを行ったときのメリットを以下にざっと挙げていきます。

美しい姿勢、動作、所作

体幹が強化されると、正しい姿勢を維持しやすくなります。正しい姿勢は体への負担を軽減し、慢性的な姿勢に関連する問題を予防し、動作が滑らかで所作が美しくなります。体に負担がかからず、痛みのない生活を実現できます。

バランス能力の著しい向上

体幹の筋肉が強化されると、バランスと関節の安定性が向上します。これにより、日常生活における怪我のリスクが低減し、スポーツパフォーマンスの向上も期待できます。

カラダの関節可動域と柔軟性の向上

姿勢の改善と筋肉の緊張の軽減により、柔軟性が向上し、関節の可動域も広がります。

重心のコントロール範囲が広がり、結果として重心の移動がスムーズになり、しなやかな動きを身につけることができます。

などがあると思います。

体幹トレーニングはカラダのリセットに向いている。

よくわからないけど何か良いのでは?と考えがちな体幹トレーニングですが、何でもかんでもトレーニングすれば良いわけではありません。

まずやることはカラダのクセをリセットすること。これができないと効果が出にくくなります。

このリセットするということが非常に大切なのですが、同じ姿勢を取り続けたり、同じスポーツを続けていると知らないうちにカラダのクセを作って変えられなくしてしまいがちです。

体幹トレーニング自体は強い負荷をかけて筋肥大を狙うものではありません。

これが大切で、やり方を間違えるとかえって悪い影響を及ぼすこともあります。

どのくらいの頻度で行うのが効率的か?

負荷は少なめなので、毎日やってもあまり問題になることはありませんが、筋肉に対する疲れなどを考慮すると、週に2回程度が良いと思います。

概ね4週間続けていくと体の変化を感じることができるようになります。

メニュー次第ですが概ね一つのポジションで3から5セット行うのが基本です。

忘れてはならないのはなんのためにやるのか?

ということになりますが、闇雲に基本的なものをやるのではあまり効率が良いとは言えません。

ここは専門家に相談してどういうクセがあるのか?など相談しながら行ったほうが良いでしょう。

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実は疲れや痛みにも効果的

痛みなどがなくても、疲れやすいなぁと感じている方では実は姿勢の崩れ(動作のくせ)があったり、動作のバリエーションの欠如であったりします。

体幹トレーニングはカラダを自由自在に動かすための基本的な要素が詰まっているので、日頃から負担のかかりやすい部分への負荷を減らすことができるようになります。

負荷が減れば当然痛みも出にくくなり、体調が良くなります。

体幹トレーニングを継続していくと段々と疲れにくくなるのはもちろんですが、日頃運動の習慣がない方の場合は特に、運動をすること自体が実はストレス発散になります。

トレーニング中は息を止めないようにするため血圧などが高い方でも安全に行うことが出来ますので、日頃から運動をしたいけど、なかなかうまくいかないと感じている方にはおすすめです。

まとめ

体幹トレーニングは必要な道具もなく、広い場所も必要ないため、家庭でのトレーニングに向いています。

はじめのうちはきちんと出来ないことが多いので、ジムなどで指導してもらうほうが良いと思います。

ただし、なんのためにやるのか?という視点を持つことが大事ですので、今自分自身で何に困っているのか?ということは一度考えてみてください。

目的がなくトレーングを続けるのは難しいのでおすすめしません。

しかし、一旦習慣化すれば、誰でも出来てしまうので、体幹トレーニングご自宅でも取り入れてみてはいかがでしょうか?

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