姿勢が悪いと筋力不足は勘違い
姿勢が悪いのは腹筋と背筋の筋力不足が原因だからこの2つを鍛えましょう!と言われることが未だにあるかもしれません。
実はこれ勘違いなのです。
これらの筋肉はカラダを支えるために確かに必要なものですが、それよりももっと大切な筋肉が実はあります。
日常生活では普段意識しない部分なので聞き慣れない筋肉が多いでしょうが以下で紹介していきます。
表面の筋肉よりも深部の筋肉を意識しましょう
最初に挙げたような腹筋群や背筋群はカラダの表面にあり比較的意識しやすい筋肉なのですが、姿勢を良くしようと思えばこれらを鍛える前にもっとカラダの中にある深部の小さな筋肉を意識しないといけません。
大まかに言えばインナーマッスルと言われる筋肉群になりますが、その中でも主に重要になってくるのは上記画像にある骨盤底筋群と呼ばれる骨盤周囲の筋や多裂筋を中心とした脊柱周囲の小さな筋肉、そして腹圧を高めるための腹横筋を中心とした深層の筋肉群となります。
これらの筋肉は普通ほとんど意識できない部分ですので、鍛えるというよりも機能的に使えるという意識を持つことのほうが大切です。
人のカラダは本来これらの筋肉群が、関節などを安定させたり、スムーズに動かしたり複合的な役割を果たして姿勢を保ちます。
したがって、姿勢が悪いのをどうにかしたいと思ったときにただストレッチしたり、骨盤矯正などの手技だけでは思うように姿勢が良くならないのは当然のことなのです。
姿勢のくせには様々なパターンが有りますが、主なものを上げると反り腰、猫背、スウェイバックといったものが挙げられます。
もともと持っている骨格にも左右されすべての人がうまく行くわけではないのですが、姿勢が悪いと感じていればまずは自分の姿勢を知るということが大切になってきます。
以下で姿勢による負担のかかり方を紹介していきます。
姿勢によって負担のかかる筋肉は違う
どの姿勢もそれぞれに特徴があり、負担のかかりやすい場所が異なります。猫背やスウェイバック姿勢では肩甲骨周囲が硬くなりやすく、胸を張りづらいなどの特徴があります。
反り腰の場合は股関節周囲、大腿四頭筋が特に硬くなりやすいことがあります。
このような状態の時に姿勢が気になるからといって腹筋運動や背筋運動などの筋トレを行っても姿勢は良くなりません。
良い姿勢を保つために必要な要素は一人ひとり違うため、個別の姿勢にに合わせた対策が重要なのです。
一口に姿勢が悪いと言っても関節や筋肉、そして立ち方そのものなどに問題があるなど原因は様々ですので、安易に自己流で行わずまずは専門家にご相談下さい。