夏休みなどに起こりやすい子供のスポーツの怪我あれこれと雑感

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
バランスボール サッカー
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

そろそろ夏休みも終りが近づいてきました。春先から進学した学生さんたちが今年も多く来られていますが、気になるのがやはり怪我です。

子供さんたちのスポーツ現場で起きていることについて少し自分自身で思ったことを今回は綴っていきます。

体幹機能が落ちるとシンスプリントが出るのかも??と思うような出来事

フィジカルプラスではサッカーと野球をやっている子が多いのですが、サッカーは高校生になって運動量が急激に増えてしまいどうしてもシンスプリントが出てしまうことがあります。

人によって原因と考えられることが違ったりするのですが、全身をくまなく見ていくと首肩周りやお腹周りにそれまでなかった体の硬さや動きの悪さが見られます。

長期に渡ってトレーニングに付き合っている子であると以前と比べて体幹の低下が目立つようになる印象があります。初めて見る場合はもちろんわかりませんが。

そこから考えると面白いことに、腹筋にしっかりと刺激を入れると痛みが嘘みたいに取れたりします。ただし時間が経つと戻ってしまうので痛みが落ち着くまでは継続しなければなりませんが。

原因については様々なところで紹介されていると思いますので省略しますが、チーム状況によってなかなか休めないなどの問題がありどうしても長引いてしまいます。

もちろん筋膜などの影響もあるのでしょうが、やはり私が思うのは動作の質です。機能チェックしていくとやっぱり以前よりできなくなっているんですね。

高校生になるとどうしても時間がなく定期的にチェックができないことが私としてはじれったいのですが、改めて動作の質を落とさないということが大切だと感じました。

野球の投げ過ぎはどうか?

また、野球に関しては毎年ですが高校野球のピッチャーの球数についての議論がなされます。ただこれもどのくらい投げたらだめなのか?といったことがまだはっきりせず、おそらく人によって違う結果になるでしょう。

フォームが変われば50球くらいでも痛みが出る子が100球でも痛みが出なかったりするようになりますし、その逆もあるでしょう。

メジャーリーグでも球数100球程度にしているようですが、やっぱり怪我する選手は相変わらずいるわけです。

現状で私が思うのは投げ過ぎは駄目だということです。球数でなくて投げて痛む場合は必ず何かしらの原因があります。単純に投げすぎたから痛むというよりはフォームの問題がかなり考えられます。

ここでは細かいフォームの話も避けますが、ご来店の肘や肩の痛みが出ている子供さんの多くは肩関節の機能不全が見られます。これを取り戻すのはかなりしんどく継続あるのみになります。

練習を休めない、試合に出してもらえないなど様々な不安があったりして子供さんは痛みを隠しがちですが、保護者の方から見ておかしいと思えばまずはフォームを疑いましょう。きちんと医療機関で診断を受けることも大切です。

少なくとも技術的、体力的にやれる世代の間は痛みなくスポーツができるようにして行くことが大切ではないでしょうか?

フィジカルプラスでは痛みのあるお子さんのフォーム修正もスポーツコンディショニングにて承ります・

オフシーズンや進学などでブランクがある時期にフォームチェックなどを行うと変化を感じられると思います。

スポーツコンディショニング

▼ 痛みや動きのお悩みは、ひとりで抱え込まずご相談ください

現在のお身体の状態や生活状況をうかがいながら、
理学療法士が今後の過ごし方やサポートの選択肢をご一緒に整理します。

※ご相談のみのご利用も歓迎しています。
※こちらから無理にご案内することはありませんので、ご安心ください。

▼ フィジカルプラスへのアクセス(下関市長府土居の内)

下関市長府土居の内の整体 フィジカルプラス アクセスマップ 理学療法士

山口県下関市長府土居の内
画像をタップするとGoogleマップで経路案内を開始します

理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

Heiju Kimuraをフォローする
サッカースポーツの痛み成長期の痛み野球