\ 股関節の痛み・違和感でお困りの方へ /
下関のフィジカルプラスでは、臼蓋形成不全や変形性股関節症、人工股関節術後など、
股関節まわりのお悩みについて、理学療法士の視点で姿勢・動作のクセを整理し、
日常生活での負担を増やしにくい動かし方を一緒に検討します。
※状態には個人差があります。医療機関での診断・指示がある場合は、そちらを優先してください。
※ご相談内容はプライバシーに配慮してお伺いします。
術後の痛みや脚長差でお困りの方へ
股関節の手術後は、人工関節を使用するために脚長差が生じることがあります。実際の脚の長さの差(実脚長差)だけでなく、筋肉のバランスや関節の動き方の偏りによって起こる機能的脚長差も、歩きにくさや違和感の一因となることがあります。
術後の脚長差に悩まれている方の中には、「体が片側に傾いてしまう」「足が出しにくい」といった歩行のぎこちなさを感じる方も少なくありません。ですが、リハビリで姿勢や筋肉のバランス、股関節まわりの動きを確認しながら整えていくことで、痛みや違和感が落ち着き、歩きやすさを目指せる場合があります(個人差があります)。
一般的に、長い側の脚には体重をかけやすく、股関節の可動域が確保されていれば歩行は安定しやすくなります。一方で、短い側の脚は荷重がしづらく、筋肉や関節の使い方によって歩き方に偏りが出やすくなります。こうした偏りは、リハビリやストレッチ、エクササイズを継続していくことで少しずつ変化が期待でき、見た目にも自然な歩行パターンに近づいていく手助けとなることが多いです。
下関のフィジカルプラスでは、股関節術後の脚長差や歩きにくさに対して、姿勢・筋肉のバランス・関節の可動性に着目した個別施術と歩行指導を行っています。「脚の長さが違う気がして不安」「外を歩くときだけ歩きづらい」といったお悩みも、まずは一度ご相談ください。
私自身が学生時代に学んだ教科書的な見解では、「3センチ未満の脚長差はあまり影響がない」とされていました。しかし臨床では、2センチ未満の差でも「歩くときに違和感がある」「疲れやすい」と感じる方が多くおられます。(個人差があります)
とはいえ、必要以上に心配しなくても大丈夫なケースも少なくありません。多くの場合、機能的脚長差を整え、筋肉や姿勢の使い方を見直していくことで、歩行時の不快感が和らぎ、日常生活が送りやすくなる可能性があります。
脚長差ばかりに目を向けすぎると歩きにくさが長引くことも
脚長差があると、歩く距離が伸びるにつれて動きがぎこちなくなったり、腰や膝など別の部位に負担がかかりやすくなったりすることがあります。
ただ、骨の長さそのものを調整するのは簡単ではありません。脚長差だけを理由に再手術を検討するのは、現実的ではないケースが多いでしょう。
股関節の手術後に思うように歩けないと、「手術がうまくいかなかったのでは…」と不安になる方もいます。けれど、痛みが大きく落ち着いている場合は、脚長差“だけ”が原因というより、術後のリハビリの進め方や身体の使い方に課題が残っていることも少なくありません。
だからこそ、術後は焦らず、いまの状態に合ったリハビリテーションを積み重ねていくことが大切です。可動域や筋力、筋肉のバランスを少しずつ整えていくことで、歩行時の違和感や不快感が変化していく可能性があります(感じ方には個人差があります)。
「歩けない」「怖くて外に出られない」と感じる時期は、気持ちが追い詰められてイライラしたり、早く何とかしたくて補高靴に頼りたくなったりすることもあると思います。ですが補高を決める前に、まずは歩行パターンや身体の使い方を見直す、という選択肢もあります。靴の選択肢が狭くなりすぎないうちに、専門家と相談しながら進めると安心です。
交通事故や骨折などの複雑な背景がない場合、脚長差があるからといって「もうどうにもならない」と決めつける必要はありません。信頼できる医療機関やリハビリの専門家と一緒に、いまの状態に合った対策を整理していきましょう。
脚長差があるときの歩行の特徴
脚長差によって歩き方がぎこちなくなる場合、ご自身がどのように歩いているか、あらためて意識したことはありますか?
ここでは、専門的な用語はできるだけ避けながら、一般の方にもイメージしやすいように、脚が長い側・短い側それぞれの歩き方の特徴を簡単にまとめてみます。
脚が長い側の特徴
脚が長い側は、体重をしっかり乗せやすいのが特徴です。
股関節の手術を受けた方では、多くの場合、この「長い側」が術側になることが多いでしょう。
股関節の動きが十分に確保されていると、脚を後ろに送り出す際にしっかり接地できるため、歩くスピードも出しやすくなります。
一方で、リハビリの途中段階では、足に体重をかける感覚がつかみにくく、「脚が棒のように感じる」「膝が前に出てこない」といった状態になることがあります。
また、無意識のうちに長さをそろえようとして、脚を外側に開きながら歩いてしまう方もおられます。
このような歩き方が続くと、体が必要以上に左右に傾く歩行になりやすく、見た目にも不自然さが出てしまうため注意が必要です。
こうしたポイントを意識して調整していけば、多くの方にとって「長い側の脚」そのものが大きな問題になることはそれほど多くありません。
脚が短い側の特徴
脚が短い側は、反対に体重を乗せにくくなる傾向があります。
股関節術後の方であれば、多くの場合、短い側は未手術側となることが多いでしょう。
変形性股関節症などで人工骨頭置換術を受ける方では、未手術側にも何らかの問題を抱えていることがあり、痛みをかばうために荷重時に体を傾けてバランスを取っているケースも見られます。
一方で、短い側の脚は、脚を前に振り出す動き自体はしやすいことが多く、スッと前に出てしまうため、かえって左右のバランスが崩れてしまうこともあります。
未手術側であっても、痛みがないか、荷重したときに不安定さがないかなどを確認しながら歩くことが大切です。
術後に生じた脚長差に、元々の機能的脚長差が重なっている場合、手術に踏み切るまでに時間がかかった方ほど、術後の歩行パターンが複雑になりやすい印象があります。
もし今後手術を検討している段階であれば、股関節の状態や生活状況を含めて、タイミングについても主治医とよく相談しておくことが大切です。
股関節疾患は、変形性股関節症に限らず、比較的若い世代(30代前後)で発症される方もいらっしゃいます。その場合、痛みが少ないときであっても、「歩き方の見え方」がご本人にとって大きなテーマになることも多いです。
股関節術後に「長い距離を歩くと不安」「外では特に歩きづらさを感じる」など、脚の長さの違いが気になる場合には、早めに専門家に相談してみることをおすすめします。
自宅で股関節を「守る」ための運動プログラム
あなたの動きをチェックする「動画アドバイス特典」付きです。
脚長差に問題がないのにうまく歩けない場合
ここまでお話ししてきたように、多くの場合、脚長差そのものは工夫次第で大きな支障にならないこともあります。ところが、中には脚長差を丁寧に計測しても、特に大きな差がないにもかかわらず、「どうしても上手に歩けない」と感じる方も一定数おられます。
例えば、体が左右に「ひょこひょこ」と揺れながら歩いている方をよく観察してみると、未手術側の膝が荷重時にしっかり伸びていなかったり、術側の膝が常に曲がったままだったり、逆に棒のように突っ張ってしまっていたりすることがあります。その結果、本来のスムーズな脚の振り出しができず、ぎこちない歩き方になってしまうのです。
何度もお伝えしていますが、「見た目」は決して軽く考えられないポイントです。ご本人が「なんとなく変だな」と感じている場合、周囲の人から見ると、より大きな違和感として伝わっていることも少なくありません。それが、股関節術後の歩行の大きな特徴とも言えます。
術後の歩き方には、姿勢や筋肉のバランスが大きく関わっています。体幹や下肢の筋肉を適切に使えるようにしていくためにも、ストレッチやエクササイズなどを無理のない範囲で継続していくことが大切です。自宅で取り組める内容でも、専門家のアドバイスを受けながら進めていくと、より安心して続けやすくなります。
せっかく手術を決断され、ここまで頑張ってこられたからこそ、これからは「できるだけ自分らしく歩く」ことにも目を向けていけると良いと思います。あらためてご自分の体と向き合いながら、少しずつ歩き方を整えていきましょう。
フィジカルプラスでは、股関節術後の脚長差や歩きにくさでお困りの方に対して、姿勢・動作のチェックと歩行指導を組み合わせたサポートを行っています。下関近郊で「足の長さの違いが気になる」「術後の歩き方に自信が持てない」と感じている方は、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。


