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股関節の筋力トレを頑張ると調子が悪くなる人がいる理由とは何故か?

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
股関節の痛み・臼蓋形成不全
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

医療機関で臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)や変形性股関節症などの診断を受け、「運動しましょう」「筋肉をつけましょう」と言われてから、筋力トレーニングを始める方は少なくありません。

しかし、真面目にトレーニングを頑張っている方ほど、こんな悩みに直面することがあります。

「股関節を強くするために筋トレを頑張ったのに、かえって動かしづらくなった」
「前より靴下がはきにくくなった」

実は、股関節にトラブルがある状態で一般的な筋トレをそのまま行ってしまうと、かえって関節の動きを狭くしたり、痛みを強めてしまったりするリスクがあります。

今回は、なぜ「良かれと思ってやった筋トレ」が逆効果になってしまうのか、その理由と見直すべきポイントについて、理学療法士の視点から解説します。

\ その筋トレ、逆効果かも? /

自己流の運動で痛みが変わらないなら、一度やり方を見直してみませんか?下関のフィジカルプラスでは、あなたの股関節の状態に合わせた姿勢と動作を整えることを大切にしたサポートを行っています。

「筋トレのプロ」と「医療のプロ」の違いを知る

スポーツジムのトレーナーは、ボディメイクや一般的な筋力アップに関する知識が非常に豊富です。
一方で、臼蓋形成不全のような関節の構造的な問題や、術後のデリケートな状態についてまで、医学的な専門知識を持っているとは限りません。

私たち理学療法士(医療の専門家)のアプローチは、単に「筋肉を太くする」ことではありません。

  • 股関節の可動域(動く範囲)は十分か?
  • 痛みの出る動作に「使い方のクセ」はないか?
  • 関節に無理な負担をかけずに動かせているか?

これらを総合的に評価したうえで、「安全な範囲での運動」と「動作の再学習」を提案します。
筋トレはあくまで「股関節をスムーズに動かすための手段」であり、筋肉をつけること自体がゴールではないのです。

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筋トレを見直すべき「危険サイン」とは?

もし、あなたが筋トレや自己流のリハビリを続けていて、次のような変化を感じているなら要注意です。

⚠️ こんな症状出ていませんか?

  • 靴下がはきづらくなった
  • 足の爪が切りにくくなった
  • あぐらがかきにくくなった
  • 運動後にズキズキとした痛みが残る

これらは「効いている証拠(筋肉痛)」ではなく、関節の動きが悪くなっている(可動域が狭くなっている)サインである可能性が高いです。

股関節がかたくなってしまうと、熟練した理学療法士が介入しても、元の動きを取り戻すには時間と根気が必要になります。
「おかしいな」と思ったら、一度勇気を持ってトレーニングを中断し、専門家に相談することをおすすめします。

「筋力」よりも「バランス」に目を向ける

「股関節が痛いから、周りの筋肉を鍛えて守らなきゃ」
そう考えて、お尻や太ももの筋トレばかりしていませんか?

しかし、痛みがある股関節周りの筋肉は、すでに過剰に頑張りすぎて疲れ切っていることが多いのです。
そこにさらに筋トレで負荷をかければ、痛みが増すのは当然と言えるかもしれません。

大切なのは「全身の連動」

まだ変形が強くない段階であれば、股関節そのものよりも、腹筋などの体幹(インナーマッスル)を整えたり、足裏のつき方を調整したりするほうが、結果的に股関節が楽になるケースが多く見られます。

「どの筋肉をどれくらい鍛えるか」よりも、「どの筋肉がサボっていて、どこが頑張りすぎているか(=バランス)」を見極めること。
これが、股関節を守るための近道です。

歩き方の「自己流アドバイス」に注意

「かかとからしっかり着いて歩きましょう」
よく耳にするアドバイスですが、股関節に不安がある方がこれを意識しすぎると、かえって危険な場合があります。

  • かかとを強く叩きつけるような歩き方になり、衝撃が股関節に響く
  • 膝や足首が力んで棒のようになり、スムーズに体重移動できない

特に術後の方や痛みがある方は、「きれいに歩こう」と頑張りすぎないことが大切です。
自然な歩き方を取り戻すには、筋力だけでなく、リラックスして重心を運ぶ練習が必要です。

まとめ:違和感を感じたら、一度立ち止まろう

股関節に不安がある方が運動すること自体は、決して悪いことではありません。
しかし、良かれと思って続けているその筋トレが、あなたの股関節の寿命を縮めてしまっているとしたら、これほど悲しいことはありません。

「最近、なんとなく調子が悪いな」と感じたら、それは体が発している「見直し」のサインです。
一人で悩まず、ぜひ私たち専門家にご相談ください。あなたの今の状態に合った、無理のない身体の整え方を一緒に探していきましょう。

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理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

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