腰痛の方は腰ではなく他の部分にも目を向けてみませんか?
足の裏は本来、土踏まず以外の部分がしっかりと接地し、地形の変化などに対応できるような機能を持っています。
ところが、日常生活においてその機能が低下したり、痛みなどから体に偏りが生まれると体の様々な部分に影響を及ぼします。
また「指で地面をつかむ」といったような表現を聞いたことがあると思います。足は小さな部分で体全体を支えていますが、人がバランスを取る上でとても大切な部分です。
特に足の指が浮いてしまうと、前後方向への重心は特に偏りやすく、その影響で腰を中心とした動きのバリエーションが減少し腰痛が出やすくなります。
このように重心の偏った状態が続くと腰が必要以上に反ったままになったりして腰痛などが慢性化しやすくなってしまいます。
また左右差なども生まれやすく、重心が左右でも偏り体が傾くことでも腰痛が出ることがあります。
浮き指を解消するだけでも重心位置が安定し、負担のかかっている場所が少なくなり、腰痛が解消することを多く経験しています。。
まずはご自分で以下からチェックしてみてください。
足裏のタコの位置ををチェックして足の癖を知ろう!
まず足の裏にタコがある方はどの部分にあるか確認してみてください。
タコは普段触れているう部分に出来やすいため、特定の部分にタコがある場合は体重のかけ方に偏りがあるということがわかります。
人の体は足の裏のどの部分に重心がかかっているかで、身体の様々な部分の力の入り方に違いが出てきます。専門用語で言うと姿勢戦略や運動戦略といいますが、これは人によって違いがありますが、慢性的に腰痛のある方では、タコがはっきりしていて、腰の痛くなりやすい姿勢戦略や運動戦略を使った状態になっている可能性があります。
ここからわかることは常に同じ部分ばかりに負荷がかかった状態があるという事になります。
同じところを使い続けることで筋肉や関節などのコンディション不良が起こり、腰痛、股関節痛、膝痛など様々な痛みを引き起こすことになるのです。
例えば、常に重心が後ろにあるため腰が反ったままになったり、体重のかけ方が不適切で、左右の体重のかけ方にアンバランスな状態が常にあるなどがあります。
このような状態の方では、痛いところをストレッチしたりしても腰痛は簡単には良くなりません。足の指の状態を踏まえて足裏をバランスよく使えるようにすることが重要になります。
もちろん足の状態だけでなく、足からの影響で膝や股関節の状態にも影響を与えるため、注意が必要です。
次に浮き指がある場合の足の状態について説明していきます。
腰痛で特に注目したいところはここ!
下図のように普段から足の指が浮きがちな方は足の甲の部分に腱(いわゆる筋と言われる部分)が浮き上がっていることがあります。
浮き指などと呼ばれることがありますが、足の指をしっかりと曲げたり、足首をしっかりと下に向けたりすることが十分にできなくなった状態になるとこのような見た目になります。
このような方は重心の位置が後方にあることが多く、腰を反らせたまま、もしくは曲げたままの状態が長く続きやすく、日常生活において腰の周囲の筋肉などにもこわばりが出やすくなり、腰痛が長引くことがあります。
経験上、腰痛のある方では、足の裏や足の指が硬く、しっかりと動かすと激痛を訴えることが多く、足の裏の柔軟性を向上させるためにしっかりと動かすと腰痛が驚くほど瞬時に取れることがあります。
このようなことから、足指自体を上手に使うためにはまずは足指のの柔軟性をしっかりと向上させたほうが良いことがわかります。
以下では浮き指を解消する方法を紹介していきます。
浮き指を解消しよう!
足には多くの関節があり、本来は非常に多くの可動性のある部分です。
動かしづらくなっている部分が、しっかりと動かせるようになるだけで、重心を無意識でもコントロールしやすくなるので、腰に負担のかかりやすい偏った姿勢を取らずに済むようになります。
重心が偏らない結果としてバランスのとり方も上手になり、体の様々な部分に無駄な力が入らなくなり、腰痛の原因となりやすい腰回りの硬さもなくなり、自然と腰痛を感じにくい体になっていきます。
実践!浮き指解消法
腰痛のある方の多くは足裏の小指側が硬く、指自体がしっかりと曲がりません。
実際に曲げてみると痛みを感じる方が多くいると思いますが、足はもともと体重を支えることができる丈夫な部分です。思い切って指をしっかりと曲げていくことがポイントになります。
基本的にはほぐしてしっかりと動かすということになりますが、一回行うだけでも足が軽く感じたり、足を付きやすいという実感を得ることができるはずです。
毎日繰り返すことで重心が変化し、これまで感じていた腰痛などが徐々に解消していくことを実感していただけるでしょう。
足裏をしっかりとほぐして腰痛を解消する!
足指を曲げるだけでなく、足裏全体をほぐすことも腰痛解消には不可欠になり明日。
特に小指と薬指の間が硬い方が多いので、下図のようにゴルフボールなどを使って足裏で転がしてみると良いと思います。
土踏まずなど他の部分はやる必要はありません。
ほとんどの方に言えることですが、痛みを感じるくらい強めにやっても大丈夫ですので、我慢できる限界に近いくらいゴリゴリとやれると良いとおもみます。
毎日行うと足裏だけでなく、腰の痛みがなくなってくることが実感できます。
※ただし、無理はしないようにしましょう。
足の指をしっかり曲げて腰痛を解消する!
この画像は手ですが、このように骨の形がはっきりと見えるくらい足の指も本来は曲がります。自分で手を使ってしっかりと曲げましょう。
場合によっては音がしますが、できる範囲でしっかりと曲げることを意識してください。
はじめのうちは我慢できる範囲でできる限り毎日繰り返して行うことが大切ですが、決して無理はしないようにしましょう。
今回挙げた、2つのほぐし方ををしっかりとやったあとで、普段腰の痛みを感じる姿勢をとってみてください。
1回だけでも痛みが軽くなったり、痛くても動かしやすくなったことを感じることができると思います。
ぜひお試しください。
まとめ
フィジカルプラスにご来店の方では腰痛がある場合、ほとんどが足首や足の指の機能低下があります。(扁平足など)
知っていてほしいのは、足からの影響によって腰痛だけでなくや首の痛み、肩こりなども起こることがあるということです。
また反対に腰などからの影響で足が痛くなることもあります。
腰痛のある方で体が硬いと感じている方、ハイヒールをよく履く方、サッカーなどのスポーツをされる方、腰回りが緊張しやすいと感じる方はご自分の足の指を確認してみてはいかがでしょうか?
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