11月23日(土)、24日(日)はお休みします。

股・膝関節の術後リハビリはしっかりと行いましょう

感覚のズレが術後のリハビリの邪魔をしていること知っていますか?

下肢の術後は股関節周りや膝の周りの筋肉のバランスが崩れ感覚のズレを引き起こし股関節や膝関節本来の動きを阻害してしまうことがありますが、医療機関ではなかなか思うようなリハビリを受けることができないことがあります。

股関節や膝関節の手術後における感覚のズレを取り戻すには、様々な条件下を考慮して行うことが大切です。

高齢の方では全身状態が安定しなかったり、術前の体力の低下によってより多くの時間を要しリハビリが終了してしまうことも多々あります。

通常、整形疾患では手術後150日のリハビリ期間がありますが、若い方ではその期間より遥かに早い期間で早期に退院する場合もあり、日常生活がある程度出来る状態になるとすぐさま退院となり、細かい感覚のズレなどは放置されがちです。

「しっかり歩きなさい」「足の筋力をつけなさい」は中途半端なリハビリ指導です

また術後は良いが、術後しばらくして歩き方に異常を訴える方がいます。

このような感覚のズレや後に異常を訴える原因は中途半端なリハビリや指導によるものと考えています。

フィジカルプラスでは段差昇降、溝またぎ、ジャンプするなど日常的に行っている応用動作をメインに医療機関でのリハビリがうまく行かなかった方のフォローをしています。

努力しているのに良くならないと悩んでいませんか?

医療機関で手術をした、膝関節、股関節以外の部位についても何かリハビリ中に言及があったかどうかどうか思い出してみて下さい。

術後の歩行や日常での応用動作の再獲得では痛みのある部分だけでなく、他の部分の可動性や筋肉のバランスを整えることで術前に近い状態でうまく歩けるようになります。

誰が見ても努力している方がうまく歩けない場合多くは正しく指導してもらっていないからです。

もちろん怪我や手術の状態によりますが、ここ下関でしっかりとした歩き方を指導している医療機関はあまりないようです。

もし、理学療法士によるリハビリが手術をした股関節だけとか、膝関節中心で、歩行に関しても、「足を挙げなさい」とか「足をかかとから付きましょう」とか単純な指導による歩行訓練であったのなら術後の歩行リハビリとしては不十分になります。

コンディショニング

全てではないですが、ご本人の頑張りが足りないと平気な顔でいう理学療法士もいます。

(実話です)

このようにリハビリを一生懸命に頑張っていても理学療法士の心ない一言で、自分自身の努力不足で歩けないと悩む方がおられます。

おかしいなと感じたらより良い方法を検討するようにしましょう

本当に正しい歩き方を指導してもらっていますか?

歩く動作は生まれてから1歳くらいで獲得するため、よほどのことがない限り、歩き方を意識したことがある人はほとんどいないでしょう。

歩行訓練

我々理学療法士は本来正しい歩き方をきちんと理論で習ってそれに合わせて歩行訓練を行います。

しかしながら、歩行様式は人それぞれであり、指導された内容の理解力や判断する力もそれぞれ違います。

そのためイメージと実際のギャップが生まれ、下肢の手術後には歩行だけでなくその他の日常生活においても問題を引き起こしやすくなります。

正常歩行では足を前に振り出したときに通常かかとから足を付きますが・・・

下肢の手術後につま先などが引っかかる方で「かかとから足を付きましょう!」と、このような指導を受けると、膝まで力が入り棒のようになってぎこちない歩き方になったりします。

このような理学療法士の指導では歩行距離は伸びずいつまでもぎこちなさを感じたままになってしまいます。

実際の歩行動作では足を振り出すときに振り子のように膝から下にはほとんど力が入っていません。

足がつく寸前でグッと力が入って足をついた時の安定性が出るのですが、かかとから足を付来ましょうといった指導を行うと足を振り出す段階からつま先を挙げるような力がはいってしまい、いつまでも力を入れるタイミングをうまく掴むことができません。

歩行の際膝から下の力がうまく抜けていれば、足を振り出すときはつま先は重力によって少し下を向くということになります。

足をついたときにふらふらするから片足立ちの練習をします・・・

手術をした側の足が安定せずひたすら片足立ちの練習を行う。実際にやっていると結構怖かったと言われる方が多くおられます。

実は術前に歩くことができなかった人でなければ、片足立ちはできなくても歩くことはほとんど可能です。

そもそも高齢の方や普通の方はそんなに長時間片足立ちできなくてもちゃんと歩けていますよね?

もちろん術式や怪我などの状況によって免荷めんかの時間が長い場合などは片足立ちの練習が必要になりますが、歩行がうまく行えないだけであればそれほど重要な運動ではありません。

多くの場合は体幹筋群と下肢筋群の連携がうまくいかず、感覚のズレがあるだけですので、そちらに目をむけるだけで歩行は安定していきます。

このようにリハビリ内容や歩行指導の内容によって術後の歩行のゆくえは全然違ったものになります。

下肢の手術をして、リハビリ中の歩行指導やその後の歩き方のことで困っていたら早めにご相談ください。

術後で機能的脚長差がある場合は姿勢と動作を調整するだけでもぎこちなさがなくなります。概ね3センチ以内であればまずご相談下さい。

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