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「体幹」だけでは勝てない?サッカーで当たり負けしない「重心」とパワーポジション

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
スポーツの痛み・成長期のけが
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

当たり負けするのは体が小さいから仕方ない?

お子様のサッカーの試合を見ていると、相手と接触した瞬間に我が子が簡単に弾き飛ばされてしまう…。そんな光景を見て、こんな風に悩んでいませんか?

  • 「線が細くて、当たり負けばかりしている」
  • 「体は大きい方なのに、なぜか競り合いに弱い」
  • 「もっとご飯を食べて体を太くしなさい!」と怒ってしまう

「当たり負けしない=体重を増やす・筋肉をつける」と考えがちですが、実はそれが全てではありません。

世界を見渡せば、メッシ選手や長友選手のように、小柄でも大男たちに競り勝つ選手はたくさんいます。逆に、体格に恵まれていてもバランスを崩して転んでしまう選手もいます。

その決定的な違いは、力の強さではなく「重心の位置のコントロール」「正しいパワーポジションが取れているか」にあります。

なぜ、日本の子どもはすぐ転ぶのか?(原因)

フィジカルプラス下関で多くの子どもたちの動作を見ていると、転びやすい多くのお子さんたちには明確な共通点があります。

1. 「膝(ひざ)」で踏ん張っている

日本人の多くは、何かがぶつかった時に「膝」を曲げて耐えようとする癖があります。

膝が前に出ると、体重(重心)がつま先寄りにかかります。この状態は常に「前のめり」になっているのと同じなので、それ以上重心をコントロールすることができず、少し前や後ろから押されるだけで、簡単につんのめってバランスを崩してしまいます。

2. 重心が高い(棒立ち)

「姿勢を良くしなさい」と言われすぎて背筋をピンと伸ばしすぎていたり、力が入りすぎて肩が上がったりしていませんか?

上半身が固まって重心が高くなると、相手からの強い力をうまく逃がすことができません。結果、少しの衝撃で「起き上がりこぼし」のようにグラグラと揺れて倒れやすくなります。これは体が大きくても小さくても同じです。

3. 「パワーポジション」が取れていない

スポーツにおいて最も力が出せて、かつ素早く動ける姿勢のことを「パワーポジション」と呼びますが、転びやすい子はこれが作れていないことが多くあります。

ただ膝を曲げて腰を落としているだけでは、パワーポジションとは言えません。むしろ膝に負担がかかり、重心が偏ることで身体を自分のコントロール下に置けず踏ん張りや衝撃を逃がすことができない状態になっていることが多いのです。

当たり負けしない子の共通点「パワーポジション」とは?

では、小さくても当たりに強い選手はどうやって衝撃に耐えているのでしょうか?
答えは、膝ではなく「股関節(こかんせつ)」をサスペンションのように使い、衝撃を吸収・分散させているからです。

股関節を折りたたむ(ヒップヒンジ)

強い選手は、相手が当たりに来る瞬間に「足の付け根(股関節)」をきれいに折りたたみます。イメージとしては、先にあげたイラストのように猫背にならないようにお尻を少し後ろに引くような姿勢です。

これを専門用語で「ヒップヒンジ」と呼びます。
この姿勢で股関節を使うことで、前後左右どの方向にも動きやすく、かつ地面を強く踏んで踏ん張りが効く状態。これこそが正しい「パワーポジション」です。

なぜ股関節を使うと強くなる?(車の例え)

股関節を正しく使うと、お尻の大きな筋肉がバネのように働きます。これにより、小さな体でも大きな相手の衝撃を「吸収して受け流す(いなす)」ことができます。

🚙 車で例えるなら…

  • 重心が高いトラック(転ぶ子):
    カーブや横風でバランスを崩し、簡単に倒れそうになります。
  • 重心が低いスポーツカー(強い子):
    重心が低く、高性能なショックアブソーバー(=股関節)が衝撃を吸収するため、地面に吸い付くように安定しています。

サッカーも同じです。どんなに排気量(体重・パワー)があっても、重心が高く、サスペンションである股関節が硬ければ転びます。
逆にエンジンが小さくても、「低く・強い姿勢(パワーポジション)」を瞬時に作れる子が、ピッチの上では勝つのです。

理学療法士による専門解析

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「走り出しが遅い」…その原因は、
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フィジカルプラスでは、スマホで撮影された動画を理学療法士が一緒に確認し、動作分析を行います。

  • 踏み込み足が安定しているか?
  • 股関節がうまく使えているか?

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自宅でできる!「転ばない強さ」チェック(実践)

「姿勢だけでそんなに変わるの?」と思われるかもしれません。
ぜひ今すぐ、親子で実験をしてみてください。

実験:横から肩を押してみよう

お子さんに立ってもらい、親御さんが横から肩をドンと押してみてください。


❌ パターンA:膝で耐える(悪い例)
膝を少し曲げて、太ももの前側に力を入れて立ってみてください。
その状態で軽く押すと……簡単にグラついて足が出るはずです。

⭕ パターンB:股関節で耐える(良い例)
今度は「お辞儀をするように」足の付け根を曲げ、少し胸を張りお尻を少し突き出すようにして腰を落として立ってみてください。
その状態で同じように押すと……「あれ?動かない!」と驚くはずです。

いかがでしたか?
ほんの少しの姿勢の違い(重心の位置と股関節の使い方)で、強さは劇的に変わります。これがいわゆる「フィジカルが強い」の正体です。

才能ではなく「技術」です

「うちの子は細いから…」「性格が優しいから…」と諦める必要はありません。
当たり負けしない身体は、生まれつきのものではなく「トレーニングで身につく技術」です。

無理に体重を増やしたりするまでもなく、成長期に身長が伸びるのを待つでもなく、今の体格のままで「倒れない身体」を作ることは可能です。
まずは正しいパワーポジションを身につけて、実際のサッカー動作の中で股関節を使えるようにすることから始めてみませんか?

うちの子、もう「当たり負け」させたくない!そう思った親御さんへ

「ご飯を無理に食べさせる」「やみくもに筋トレさせる」よりも先に、まずは「倒れない身体の使い方」を親子で学んでみませんか?

  • 体が小さくても大きな相手に競り勝てる
  • ✅ すぐ転ばなくなるので、ケガのリスクも減る
  • ✅ キック力やダッシュ力も同時にアップする

下関のフィジカルプラスで実際に指導している「転ばないためのプログラム」を、ご自宅で実践できるガイドブックにまとめました。

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※ご相談のみのご利用も歓迎しています。
※施術中は電話に出られないため、折り返しご連絡します。

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下関市長府土居の内の整体 フィジカルプラス アクセスマップ 理学療法士

山口県下関市長府土居の内
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理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

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