「膝とつま先の向き」と「体の重心」で変わる歩き方──ちょこちょこ歩きが気になる方へ(下関)

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
股関節痛
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

重心・膝とつま先・ちょこちょこ歩き──歩き方を見直すときに知っておきたいこと

「最近、歩き方がぎこちない気がする」「膝とつま先の向きがバラバラ」「歩幅が小さくて、ちょこちょこ歩きになってしまう」── そんなお悩みを感じていませんか。

同じ「歩きにくさ」でも、原因は人によってさまざまです。
重心のかけ方・膝とつま先の向き・股関節や足首の動き方などが少しずつずれていくことで、知らないうちに負担がたまり、歩きにくさとして現れてくることがあります。

このページでは、
「重心」「膝とつま先の向き」「ちょこちょこ歩き」というキーワードを中心に、歩き方を見直すときに知っておきたいポイントをまとめました。

1.重心の位置と歩きやすさの関係

立っているときや歩いているとき、体のどこに重心があるかは、人によって大きく違います。

  • つねに上半身が前に突っ込んでいる
  • 逆に、かかと寄りに乗りすぎていて一歩目が出にくい
  • 片脚だけに体重をかけるクセが強い

こうした重心の偏りが続くと、膝・股関節・足首のどこか一部に負担が集中し、痛みや張り感、歩きにくさとして現れてくる場合があります。

重心は、筋力だけでなく「姿勢」「骨盤の傾き」「足の接地の仕方」など、いくつもの要素が関係しているため、 ご自身では自覚しにくいことも少なくありません。

2.膝とつま先の向きがそろわないとどうなる?

鏡の前に立ったとき、膝のお皿が向いている方向と、つま先が向いている方向を見比べてみてください。

  • 膝は正面を向いているのに、つま先だけ外を向いている
  • つま先はまっすぐなのに、膝だけ内側に入っている

こうした状態が続くと、股関節や膝・足首にねじれの負担がかかり、筋肉のバランスが崩れやすくなります。

その結果として、

  • 歩いていると膝の内側だけ張る
  • 片側だけ股関節やお尻が疲れやすい
  • 段差や方向転換がちょっと怖い

といった「なんとなく不安定」な感覚につながることがあります。 これは、本来であれば股関節で調整する部分を、膝で調整してしまっているというふうにも言えます。

3.いわゆる「ちょこちょこ歩き」とカラダの使い方

「歩幅が小さく、ちょこちょこ歩きになってしまう」という相談も少なくありません。

ちょこちょこ歩きになりやすい背景の一例

  • 痛みや不安をかばうために、大きく足を出せなくなっている
  • 転ぶのが怖くて、無意識のうちに足を前に出す幅を小さくしている
  • 太ももやお尻の筋力が落ちて、体を支えるのが大変になっている
  • 足を横に開いた状態で歩いてしまう

こうした場合、

  • 重心が前に流れすぎている/後ろに残りすぎている
  • 足が開いて体重のかけ方に左右差がある
  • 膝とつま先の向きがそろっていない

といった要素が重なって、結果として「ちょこちょこ歩き」になっていることがあります。

病気が隠れていることもある「ちょこちょこ歩き」

一方で、「ちょこちょこ歩き」の中には、
パーキンソン病や脳梗塞の後遺症などによるパーキンソン症候群が関係しているタイプもあります。

  • 歩幅が急に極端に小さくなってきた
  • 体が前のめりの姿勢になり、止まりにくい
  • 一歩目がなかなかすくんで出ない
  • 手のふるえや動きづらさ、声の出しにくさなど、ほかの症状も気になる

といった場合は、「そのうち良くなるだろう」と様子を見るだけにせず、 早めに脳神経内科やかかりつけの医師に相談することが大切です。

フィジカルプラスでは、病気の診断や治療は行いません。
医師による診断・治療方針を最優先にし、そのうえで日常生活の動き方や姿勢の工夫を一緒に考えていく、という立場を大切にしています。

4.ご自分でチェックしてみるポイント

ご自宅で簡単に確認できるポイントとして、次のようなものがあります。

  • 鏡の前で立ち、膝のお皿とつま先の向きを見比べてみる
  • その場で足踏みをしたとき、だんだん前もしくは後ろに進んでしまわないか
  • 靴底の減り方が、左右で大きく違っていないか

これらは診断ではありませんが、
「どこかにクセがありそうだな」と気づくきっかけにはなります。

5.医療機関や専門家に相談したほうがよいサイン

次のような場合には、医療機関での確認や、専門家への相談をおすすめします。

  • 痛みやしびれが強く、日常生活に支障が出ている
  • 転びそうになることが増えた、転倒が続いている
  • 歩幅が急に小さくなり、歩き方が変わってきた
  • 手足のふるえや動きづらさなど、ほかの症状も気になる

医師による検査・診断で大きな問題がないことを確認したうえで、 姿勢・重心・膝とつま先の向きを見直していくと、日常生活での不安が軽くなることもあります。

6.フィジカルプラスでお手伝いできること

下関市のフィジカルプラスでは、病院での勤務経験がある理学療法士が、

  • 立ち姿勢
  • 歩き方
  • 段差の上り下りや方向転換

など、日常生活に近い動きを一つひとつ確認しながら、

  • 重心の位置のクセ
  • 膝とつま先の向き
  • 股関節・骨盤・足首の連動

といったポイントを整理していきます。

そのうえで、

  • ご自宅で続けられるやさしいエクササイズ
  • 日常生活で意識しやすい「立ち方・歩き方」の工夫

などを、現在の状態に合わせてご提案しています。

「ちょこちょこ歩きが気になってきた」「膝とつま先の向きがバラバラで不安」 と感じている方は、まずはお体の状態を確認するところから、ゆっくり一緒に整理していきましょう。

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