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変形性股関節症などの股関節疾患の方の歩行の特徴とは?

変形性股関節症

特徴的な歩き方で股関節を痛めてしまう

変形性股関節症や臼蓋形成不全などの股関節疾患をお持ちの方の歩行様式には特徴があります。

多くの場合、痛みのある股関節に対して直接荷重することを避けるようにして歩いてしまうのですが、実際には様々な特徴があり、今回は横から見た歩行の特徴について以下で紹介します。

まずは普段のご自分の歩き方がどうなっているのか確認して、ご自分の歩行の特徴がどうなっているのかを確認して見るとわかりやすいと思います。

特に股関節の伸展という動きは股関節痛のある方では特徴的になりますのでよく画像を見てくだされば幸いです。

横から見た股関節疾患の歩き方

図を見比べてみていかがだったでしょうか?

股関節の伸展という動きを見てみて、自分自身の歩き方はどちらに近かったですか?

左図に比べて、右図の股関節がしっかりと後方へ動いていないことがわかると思います。このような歩行様式は股関節痛や変形性股関節症、臼蓋形成不全などの股関節疾患をお持ちの方に非常に多い特徴になります。

次にこのような歩行様式がカラダにどのような影響を与えるかを以下で紹介します。

股関節が後方へ動かないと体にどんな影響がでるか?

必要以上に腰を反らせて歩くため腰痛が出やすくなる

股関節の動きが小さくなるために、歩幅も小さくなり、足を大きく出すことが難しいため推進力が少なくなります。

しかし、股関節の動きが小さいと当然、歩行スピードが上がらないため足を大きく出すために通常よりも大きく腰を反らせることで歩幅を大きくして歩幅を拡大しようとします。

これは本来の正しい股関節の使い方とは異なりますので、腰を反らせることで腰に余計な負荷がかかってくることになります。

また、股関節の可動性も歩行の中であまり開かなくなることで股関節の関節可動域がこれまで以上に狭くなる可能性が高くなります。

つま先を強く使って蹴り出すため、足の付け根や膝に負担がかかり股関節以外の部分に痛みが出る

股関節の動きの小ささをカバーするために、前述したような腰を反らせる以外にもふくらはぎの筋肉を使って足を後ろに蹴り出す方法があります。

これは多くの場合、膝を曲げながら沈み込むような歩行になりやすく、常に軽く膝を曲げた状態で歩くことになります。

このような歩行様式になると太ももの前側の筋肉が常に緊張し収縮を強いられるため、大腿四頭筋などのついている股関節や膝関節にも多大な負担をかけ、痛みが出やすくなります。

また、ふくらはぎも強く使いすぎているため、疲れやすく歩行距離が段々と短くなってしまいます。

股関節本来の機能が使えなければ、筋肉のバランスが崩れカラダの様々なところが痛くなる

上記で挙げたように腰を反らせたり、膝を曲げながら歩く、ふくらはぎを強く使う状態が続くと、歩行の際に本来使うべきお尻や太ももの裏の筋肉がうまく機能せず、徐々に筋肉のバランスが崩れていきます。

このような状態は、股関節だけでなく、膝や腰、場合によっては足首などにも余計な負担を強いることになり関節だけでなく筋肉にも負担をかけてしまいます。

人のカラダは運動連鎖を言うカラダの動きの決まり事があり、その決まりごとによって関節や筋肉を働かせるため、カラダの中のどこか一つの部分でも狂いが生じると様々な部位に負担が及びカラダのあちこちが痛くなってしまうのです。

特に股関節をはじめとした下肢は体重がかかり普段から負担のかかりやすい部位ですので注意が必要です。

まとめ

以上のように股関節疾患をもつ方の横から見た歩行の特徴とそれによる影響について述べてきました。

紹介したような体に負担をかけ続けるような歩行状態を予防するにはまず、股関節周囲の筋肉を柔らかく保つことが大切です。

更には股関節の関節可動域(特に後ろ方向)をしっかりと維持・拡大してあげなければなりません。

変形性股関節症や臼蓋形成不全のある方では特に股関節自体の関節可動域が狭くなると元の可動性を取り戻すことは理学療法士などの専門家であってもかなり困難となります。

特に痛みがなくても歩き方が今回挙げたような状態の方は日頃から股関節の関節可動域には注意しましょう。

また、股関節痛のある方の場合は筋力の低下を医療機関で指摘されていることも多々あるかと思いますが、実際には、筋力トレーニングを行っても歩行状態が改善せずに途方にくれる方も多くおられます。

このような場合は筋力そのものよりも股関節を中心とした周囲の筋肉の出力バランスに問題があることを多く経験しています。

筋トレを頑張ってみたが股関節の痛みが良くならないと感じていれば以下の記事を参考にしていただければと思います。

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記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
病院勤務時にのべ4万人以上のリハビリを経験。現在フィジカルプラス下関の代表として、痛みに対するコンディショニング、ボディケアを行う。また地元下関の中高生からプロアスリートまでコンディショニング、トレーニング指導、トリートメントも行ってます。山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポに帯同。

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