どこに行っても肘の痛みが取れなかった中学生投手のケース
こちらは、中学生の頃から肘の痛みに悩まされていた野球選手(現在は高校生)のお話です。
当初は、およそ30球ほど投げると肘に痛みが出てしまい、そのたびに複数の治療院でケアを受けていたそうです。
フィジカルプラスには、はじめは治療院でのケアと並行して通っていただきましたが、少しずつ投球中の肘の痛みを気にする場面が減っていき、現在では「痛くて投げられない」という状態になることはほとんどなくなったとのことです。いまは治療院には通わず、コンディショニングを中心に継続されています。
私自身は硬式野球の専門家ではなく、「基本的な部分から一緒に整えていきましょう」という前提でコンディショニングをお引き受けしました。
ただ、どのスポーツにも共通する「カラダの基本的な使い方」があります。必要な可動性や筋力、体幹の安定性が整ってくると、フォームそのものも自然と変わっていくことがあります。この選手も、そうした変化がはっきりと出た例の一つです。
細かい投球フォームについては、私もまだ勉強を続けているところです。現場の指導者の視点も大切にしながら、選手本人と一緒に「どうすればもっと投げやすくなるか」を考えながら進めていきました。
以下に、トップの位置でのシャドウピッチングのフォーム変化を掲載しています。
画像はお顔が分からないようにぼかしていますが、胸の張り方や肘の位置の変化は十分伝わるのではないかと思います。
ボールを持っているかどうか、撮影した角度などにより多少の違いはありますが、胸郭の開きと肘の高さは、見比べていただくと違いが分かりやすいと思います。
高校入学前には、しっかりと前足を踏み出し、上半身をスムーズに傾けられるようになってきました。
初期のフォーム

継続後のフォーム

高校入学直前のフォーム

この選手は、通常の関節可動域テストでは特別にカラダが硬いという印象はありませんでした。それでも投球になると、うまく胸を張れず、両肩のラインに対して肘がやや下がったポジションになりやすい状態でした。
そこで、体幹機能の向上と胸郭・肩まわりの可動性アップを中心に、約半年かけてトレーニングを継続しました(具体的なエクササイズ内容はここでは割愛します)。
フォームが整ってくることで、投球の安定感が出てきただけでなく、バッティングにも良い変化が見られたとご本人から伺っています。打率についても、およそ四割ほど上がったそうです(あくまでご本人の体感であり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません)。
その後は私立の強豪校への進学が決まり、1年生の頃からベンチ入りを経験するなど、着実にステップアップされています。今後の活躍がとても楽しみな選手です。
野球をしているお子さんに多い「胸がうまく張れない」「肘が思うように上がらない」といったお悩みは、フォームだけを意識してもなかなか変わらないことがあります。
からだのどの部分が動きにくいのか、どの筋肉がうまく働いていないのかといった要素を丁寧に抽出し、必要な機能を身につけていくことが大切です。
フィジカルプラスでは、少し時間をかけてでも怪我をくり返しにくいカラダづくりと、最大限のパフォーマンス発揮をサポートすることを大事にしています。野球に限らず、スポーツの痛みやフォームでお困りの際は、お気軽にご相談ください。


