股関節の痛みで眠れない原因
日中の活動時だけでなく、安静にしているはずの就寝中に痛みが出るのには理由があります。
- 関節の隙間が狭くなる: 変形性股関節症などでは、特定の向きで寝ることで関節にねじれが生じ、関節同士がぶつかり刺激してしまうことがあります。
- 筋肉の緊張: 股関節前面の筋肉が硬いと、仰向けで寝ているだけでも筋肉が無理に引き伸ばされ、痛み(夜間痛)を引き起こすことがあります。
- 血流の低下: 長時間同じ姿勢でいることで血行が悪くなり、痛みを起こす物質が停滞しやすくなります。
理学療法士が推奨する「股関節にやさしい寝方」
1. 【仰向け】膝の下に枕を置く
仰向けで寝ると股関節前面が必要以上に伸ばされ、鼠径部に痛みが出る場合があります。また股関節前面が硬い場合は腰が反りやすく、腰痛の原因にもなります。
コツ: 両膝の下に軽く丸めたタオルや低めの枕を置いてみてください。
効果: 股関節が「リラックスポジション」になり、関節や筋肉の緊張が和らぎます。腰の反りも予防できます。
2. 【横向き】足の間にクッションを挟む
痛い方を上にして寝る際、上の足が下に落ち込むと股関節が内側にねじれ(内転・内旋)、負担がかかります。
コツ: 太ももから膝にかけて、厚めのクッションや抱き枕を挟みます。
効果: 股関節が水平に保たれ、ねじれによる痛みを防ぎます。
寝る前の3分リセット運動
運動1:仰向けで骨盤コロコロ

やり方:仰向けで膝を立て、息を吐きながら腰を床に近づける(骨盤を丸める)。吸いながら戻す。
その後、左右に骨盤を揺らす。
目安:ゆっくり各30回ずつ行います。お尻の穴を少しキュッと締めるのがポイントです。
運動2:膝を立てて股関節ゆらゆら

やり方:仰向けで膝を立て、息を吐きながら太ももの付け根から膝を外に倒す(床に近づける)。
吸いながら元の位置に戻します。
目安:ゆっくり30回開いたり閉じたりを繰り返します。
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よくあるご質問
股関節が痛くて眠れない時、一番負担の少ない寝方は何ですか?
仰向けの場合は「膝の下に枕や丸めたタオル」を入れ、股関節を軽く曲げた状態にするのがベストです。横向きの場合は「両足の間に厚めのクッション」を挟むことで、股関節のねじれ(内転・内旋)を防ぎ、関節への負担を最小限に抑えることができます。
寝返りを打つ時に痛みが出るのはなぜですか?
寝返りの際、硬くなった筋肉が無理に引き伸ばされたり、関節同士がぶつかったりすることで痛みが生じます。特に股関節前面が硬いと動きが制限されるため、寝る前に記事内で紹介した「骨盤コロコロ」などの軽い運動を行い、筋肉の緊張をリセットしておくことが効果的です。
仰向けで寝ると腰も痛くなるのですが、股関節と関係ありますか?
はい、深く関係しています。股関節の前面(付け根)が硬いと、足を伸ばして寝る際に骨盤が前へ引っ張られ、腰が反りやすい状態になります。膝の下に枕を入れて股関節を少し曲げることで、腰の反りが解消され、股関節と腰の両方の痛みを和らげることができます。

