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50代からの膝に優しい椅子からの立ち上がり方|膝の痛みを減らす4つのコツ

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
50歳からの膝に優しい椅子からの立ち上がり 膝の痛み・変形性膝関節症
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

1. 椅子からの立ち上がりに日々ヒヤリとしていませんか?

椅子から立ち上がる瞬間だけ膝が痛い。歩き始めると少し楽になるのに、立つときだけ怖い…。

そんな悩みは50代以降によく見られます。実は原因は筋力不足だけではなく、立ち上がり方のクセが関係していることも少なくありません。この記事では理学療法士が膝への負担を減らす立ち方を解説します。

例えば買い物や散歩したあと、ご自宅のソファで一息ついたとき。あるいは、毎日何度も立ち座りを繰り返すトイレで腰を上げようとしたその瞬間に、あれ?痛い!というような「ヒヤッとする痛み」を感じたことはありませんか?

  • 「椅子から立ち上がろうと足を踏ん張った瞬間、膝の内側にピキッと痛みが走る…」
  • 「一度立ってしまえば何とか歩けるのに、立つ瞬間だけがとにかく怖い」
  • 「立ち上がりに恐怖心が合って、いつも机や膝に手をついてゆっくり立ち上がっている…」

実は私たちは、1日の中で想像以上の回数、「立ち上がる」という動作を繰り返しています。リビングの椅子やソファはもちろん、トイレや食卓など、生活のあらゆる場面で膝には負担がかかり続けています。

整形外科でレントゲン検査を受けても、

「骨には大きな異常はありませんね。年齢による変化でしょう。」

と言われ、湿布や痛み止めだけ処方されたり、ヒアルロン酸注射を打ったり

「太ももの筋肉を鍛えましょう。」

と言われたものの、「具体的にどうすればいいのだろう…」と戸惑ってしまう方も少なくありません。

「このままもっと膝が悪くなって、自分の足で買い物にも行けなくなったらどうしよう…」

そんな不安を、一人で抱え込む必要はありません。

日々、多くの方の歩き方や立ち上がる動作をみてきた中で感じるのは、立ち上がる瞬間の膝の痛みは、決して年齢だけが原因でも、単純な筋力不足だけが原因でもないということです。

2. なぜ、立ち上がるときに膝が痛くなるのか?

椅子やトイレから立ち上がろうとした瞬間に膝が痛む本当の理由は、骨の形の問題というよりも、日々の生活の中で無意識に染みついた「身体の使い方の乱れ(機能の問題)」にあることが多いです。

特に、50代以降になると、雨の日の滑りやすい路面を歩いた後や、関節の冷えを感じているときなどに痛みや不安が続くと、身体は無意識に筋肉を緊張させ、動きを硬くしてしまうことがあります。このような状態で立ち上がろうとすると、スムーズな動きを妨げることがあります。

また動作という側面から見てみると、以下のようなお身体の「目詰まり」が起こります。

  • 重心が後ろに残ったまま立とうとしている:
    背もたれに深く寄りかかった状態のまま、あるいは骨盤が後ろに寝た状態のまま勢いで立とうとすると、重心がお尻側に残ってしまいます。この状態で立ち上がるには、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)だけに通常と比べて無理な力が必要になり、膝の関節をギューッと過剰に圧迫して痛みを生み出す要因となります。
  • 足が前に出すぎている:
    椅子の脚(あるいは便座)よりも前方に足をついたまま立とうとすると、足首の関節がうまく曲がらず、体重を足の裏で受け止めるための重心移動が十分にできません。これも、膝にすべての負担を集中させる原因になります。

このように、あなたの膝自体に問題があるのではなく、膝に必要以上の負担を押し付けざるを得ないような、立ち方のクセを身体が覚えてしまっていることが問題になるのです。

3. やってはいけない膝へのアプローチ

「立ち上がるときに膝が痛いから」といって、太ももの前を鍛えなさいという言葉を鵜呑みにして、痛みを我慢して無理にスクワットを繰り返すと、症状が悪化することがあります。

脳が「痛い、怖い」と感じている状態で無理に力を入れると、脳はさらに警戒して膝の周りの筋肉をガチガチに強張らせ本来の力を発揮することができなくなります。

まずは筋トレを頑張る前に、日常のなかで無意識にやってしまっている「勢いだけで立つ」「背もたれからそのまま勢いで立つ」といった動作をなるべく回避することが、膝にかかっている負担を引き算するための第一歩になります。

もちろん痛みが落ち着いてきたら筋力トレーニングも大切です。

4. 膝に優しい立ち方「4つのステップ」(重心移動の細かな再設計)

医療機関で指摘された、既にすり減ってしまった軟骨を気に病む必要はありません。

今日からお家の中や外出先、配置の変わらないトイレで立ち上がるときに、以下の「身体の使い方」を意識してみてください。毎日繰り返すことで驚くほど膝のつっぱり感が軽くなるのを実感できるはずです。

  • ステップ①:少し浅めに座り直す
    まず、椅子の真ん中よりも少し前側に、お尻をサッと進めて浅めに座り直します(トイレの場合は、無理のない範囲で少し前側に重心をずらします)。これだけで、力の強い股関節周囲の筋肉を使いやすくなり、後ろに寝ていた骨盤がすっと起きやすくなります。
  • ステップ②:足を少し後ろに引く
    足首が自然に曲がる位置まで、かかとを少し手前(椅子の側)に引き込みます。目安としては、膝の真下よりも、かかとがこぶし1個分ほど後ろにくる位置です。このようにすることで狭いお手洗いなどでもカラダを前にたくさん曲げなくても、足の裏全体で地面をじわーっと均等に捉える準備が整います。
  • ステップ③:お尻を浮かせる前に、骨盤から優しくお辞儀をする(重心の移動)
    ここが、膝の痛みを劇的に変える最大のポイントです。多くの方は、お尻を「真上」に持ち上げようとして膝を痛めています。そうではなく、上半身を「前方」へ移動させる必要があります。
    上半身全体を股関節で折りたたむように、骨盤から丁寧にお辞儀をしていきましょう。自分の「鼻の頭」が、床についている「足のつま先」の真上を通り越し、さらにその前方へ出るくらいまで上半身を深く傾けていきます。
    上半身が前に傾くにつれて、これまでお尻(椅子)にかかっていたドスンとした体重が、太ももに負担をかけずに、足の裏へと滑らかに「移動」していく感覚(重心移動)をじんわりと感じるはずです。お尻が自然とフッと軽くなり、椅子から勝手に浮き上がりそうになる位置が、正しい重心移動です。
  • ステップ④:お尻を使って、すっと斜め上へ伸びる
    足の裏全体(特に親指の付け根)で床を優しく踏みしめると、太ももの筋肉ではなく、「お尻の大きな筋肉(大臀筋)」が自然と主役になって働き、膝に無駄な力を入れなくても、身体がすっと楽に持ち上がります。

無理に力を入れる必要はありません。身体全体がうまく連携できると自然に脳の防衛反応は解け、膝にかかる負担は気にならず、楽に、スムーズに動いてくれるようになります。

5. まとめ

「もう歳だから」「軟骨が変形しているから立ち上がれない」と、動くことを諦めてしまう必要はまったくありません。

痛みを我慢して無理に鍛えるよりも、日々の何気ない「立ち方」をほんの少し変えてあげるだけで、お身体本来の滑らかな動きを取り戻せる方は本当にたくさんいらっしゃいます。

フィジカルプラス下関では、その場しのぎのマッサージや回数券の強引な押し売りは絶対にいたしません。それは、本気で悩むあなたのお身体に対して誠実ではないと考えるからです。

理学療法士として28年間、病院実績14年を含む経験に基づき、マンツーマンであなたの歩き方や立ち上がり動作を丁寧に分析します。

膝痛コンディショニングの具体的な進め方や、お悩み別の詳しいメニュー内容については、以下の公式ホームページより詳細をご覧ください。

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よくあるご質問

Q

膝が痛い日は、運動やスクワットは休んだほうがいいですか?

A

痛みを我慢してまで行うスクワットは、お身体の防衛緊張を強めてしまうためお休みをおすすめします。それよりも、上記のような「痛みのない正しい立ち方」を、1日に何度も訪れるトイレや椅子の立ち上がりの場面で1回ずつ丁寧に行うこと自体が、膝に負担をかけないための最良のリハビリテーション(動作の再学習)になります。

Q

手をついて立ち上がってもいいですか?

A

はい、全く問題ありません。机や椅子の肘置き、トイレの手すりに優しく手をついて、立ち上がりをサポートしてあげてください。ただし、手に頼りすぎて腕の力だけで強引に身体を持ち上げようとすると、せっかくの滑らかな重心移動(ステップ③のお辞儀)が崩れてしまうので、上半身を前に進める動きを助けるように、優しく手を添えるイメージで行ってみてください。

アクセス・営業時間

フィジカルプラス下関

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  ▼ 「10年後のあなたを救えるのは、今の決断だけです。病院のリハビリで変わらなかった理由を探すお手伝いを致します。」痛みや動きのお悩みは、専門家にご相談ください

病院でのリハビリ終了後も続く不調や、長引く痛み。
フィジカルプラスでは、理学療法士が「医学的な視点」で身体を分析し、あなたをサポートします。

※ご相談のみのご利用も歓迎しています。
  ※施術中は電話に出られない事があります。  

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理学療法士(Physical Therapist)。
下関市内の病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。「フィジカルプラス下関」代表としても、14年以上痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元下関の中高生を中心にプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同していた。

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