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【理学療法士が解説】股関節に負担をかけない寝方と、夜間の痛みを和らげるクッションの使い方

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
下関・宇部・小野田で股関節2負担をかけない寝方。 股関節の痛み・臼蓋形成不全
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

股関節の痛みで眠れない「3つの物理的な理由」

「寝返りを打つたびに股関節がズキッとする」「どの向きで寝ても痛みが引かない……」
そんな不安で、心まで休まらない夜を過ごしていませんか?
実は、股関節の痛みでどう眠ればよいのかわからないことには明確な「解剖学的・物理的理由」が隠れています。

①筋肉の過緊張による「骨盤の引っ張り」

股関節の前側にある筋肉(腸腰筋など)が硬くなっていると、仰向けで足を伸ばした際、その筋肉が無理に引き伸ばされます。すると筋肉が骨盤を前方に引っ張ってしまい、腰が反った状態(反り腰)になるため、股関節だけでなく腰にも強い負担がかかります。

②関節の不自然な「ねじれ」

変形性股関節症や臼蓋形成不全の方は、特定の向きで寝ることで関節に「ねじれ」が生じやすくなります。例えば横向きで寝た際、上側の足がベッドへ落ち込むと、股関節が内側へねじれ(内転・内旋)、関節を包む組織(関節包)が強く引き伸ばされて痛みを誘発します。

③炎症物質の停滞と血流の低下

日中の負担によって股関節周囲に軽い炎症が起きている場合、就寝時に長時間同じ姿勢でいることで血行が滞り、痛みを起こす物質がその場に停滞しやすくなるため、夜間痛として感じやすくなります。

理学療法士が推奨する「股関節に負担をかけないやさしい寝方」

これらの物理的な負担を減らすためには、関節や筋肉が最もリラックスできる位置(肢位)を作ることが重要です。今日からできるクッションを使った工夫をご紹介します。

1. 【仰向け】膝の下に枕を置く

仰向けで寝ると股関節前面の筋肉が必要以上に伸ばされ、鼠径部(脚の付け根)に痛みが出やすくなります。
・コツ: 両膝の下に軽く丸めたバスタオルや、低めの枕・クッションを差し込んでみてください。
・なぜ負担が減るのか: 膝が軽く曲がることで、股関節前側の筋肉(腸腰筋)がたわんで緩みます。筋肉の引っ張りがなくなることで骨盤が安定し、腰の反りも解消されるため、股関節と腰の両方をリラックスさせることができます。

2. 【横向き】股の間にクッション(抱き枕)を挟む

痛い方を上にして横向きに寝る際、上側の足がそのまま下へ落ち込むと、股関節が内側にねじれてしまい関節へのストレスが高まります。
・コツ: 太ももから膝、ふくらはぎにかけて、厚めのクッションや抱き枕をしっかりと挟み込みます。
・なぜ負担が減るのか: 脚の間にクッションを挟むことで、上の脚が床と水平(ゼロポジションに近い状態)に保たれます。股関節の過度な内転・内旋(ねじれ)を防ぎ、関節周囲の組織にかかるテンションを最小限に抑えることができます。

【重要】夜間の痛みは「日中の負担」の蓄積かもしれません

クッションを使った寝方の工夫は負担を減らすために非常に有効ですが、そもそも日中の歩き方や姿勢によって股関節へ過度な負担をかけている場合、まずはその「動きのクセ」を整理することが必要です。
「骨の形の問題だから…」と諦める前に、理学療法士の視点で今のあなたの動作を「評価」し、物理的な負担を減らすコンディショニングを始めてみませんか。
※ゆめシティでの長時間の買い物や、日中の家事で股関節の痛みが強くなる方は、フィジカルプラス下関の股関節専門コンディショニングのページも併せてご確認ください。

寝る前の3分リセット運動

運動1:仰向けで骨盤コロコロ

夜寝るときに股関節が痛む方の骨盤コロコロ運動

やり方:仰向けで膝を立て、息を吐きながら腰を床に近づける(骨盤を丸める)。吸いながら戻す。
その後、左右に骨盤を揺らす。



目安:ゆっくり各30回ずつ行います。お尻の穴を少しキュッと締めるのがポイントです。

運動2:膝を立てて股関節ゆらゆら

夜寝るときに股関節が痛む方の股関節ゆらゆら運動

やり方:仰向けで膝を立て、息を吐きながら太ももの付け根から膝を外に倒す(床に近づける)。

吸いながら元の位置に戻します。

目安:ゆっくり30回開いたり閉じたりを繰り返します。

夜、股関節のうずきで目が覚めてしまう生活から抜け出したい方へ

クッションを挟むなどの寝姿勢の工夫は、夜間の負担を一時的に減らすための大切な応急処置です。しかし、「なぜ寝ているときまでに股関節に過剰なストレスがかかってしまうのか」という根本的な原因は、日中の歩き方や立ち上がり時における骨盤の傾き、体幹のコントロール不足にあることがほとんどです。日々を快適に過ごすためには、お体を部分的に見るのではなく、全身の連動性をロジカルに分析(評価)することが不可欠です。歴28年、延べ4万人の動作を見てきた理学療法士の知見から、あなたの独自の動きのクセをチェックし、負担の少ないスムーズな環境へとコンディショニングを整えていきます。

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よくあるご質問

Q

股関節が痛くて眠れない時、一番負担の少ない寝方は何ですか?

A

仰向けの場合は「膝の下に枕や丸めたタオル」を入れ、股関節を軽く曲げた状態にするのがベストです。横向きの場合は「両足の間に厚めのクッション」を挟むことで、股関節のねじれ(内転・内旋)を防ぎ、関節への負担を最小限に抑えることができます。

Q

寝返りを打つ時に痛みが出るのはなぜですか?

A

寝返りの際、硬くなった筋肉が無理に引き伸ばされたり、関節同士がぶつかったりすることで痛みが生じます。特に股関節前面が硬いと動きが制限されるため、寝る前に記事内で紹介した「骨盤コロコロ」などの軽い運動を行い、筋肉の緊張をリセットしておくことが効果的です。

Q

仰向けで寝ると腰も痛くなるのですが、股関節と関係ありますか?

A

はい、深く関係しています。股関節の前面(付け根)が硬いと、足を伸ばして寝る際に骨盤が前へ引っ張られ、腰が反りやすい状態になります。膝の下に枕を入れて股関節を少し曲げることで、腰の反りが解消され、股関節と腰の両方の痛みを和らげることができます。

もっと詳しく股関節ケアを知りたい方へ

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病院でのリハビリ終了後も続く不調や、長引く痛み。
フィジカルプラスでは、理学療法士が「医学的な視点」で身体を分析し、あなたをサポートします。

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理学療法士(Physical Therapist)。
下関市内の病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。「フィジカルプラス下関」代表としても、14年以上痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元下関の中高生を中心にプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同していた。

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