「歳のせい」と言われて、ご家族も諦めかけていませんか?
「立ち上がるとき、股関節が痛そう」
「歩きはじめの一歩が重そう」
「病院で“軟骨がすり減っていますね”と言われた」
こういう場面をそばで見ていると、ご家族としては心配になりますよね。
そして「もう年齢のせいだから仕方ないのかな…」と思ってしまうこともあると思います。
ただ、股関節まわりのご相談をうかがっていると、レントゲンで見える変化だけが、つらさの“全部”ではないことも少なくありません。
本記事では、フィジカルプラス下関が大切にしている「姿勢」と「動き方」の視点から、ご家族の歩行の不安につながりやすいポイントを整理してお伝えします(感じ方には個人差があります)。
■ レントゲンでわかること、わかりにくいこと
整形外科で股関節の痛みを相談すると、多くの場合はレントゲン検査を行います。そこでよく聞かれるのが「軟骨がすり減っていますね」「加齢による変化です」といった説明です。
確かに、年齢とともに軟骨が少しずつ変化していくのは自然なことです。けれど、レントゲンに写る変化=つらさの強さとは限りません。写り方はそれほどでもないのに強い痛みを訴える方もいれば、反対に変化があっても日常での困り感が小さい方もおられます。
ここで大切なのが、「カラダの使い方」や「姿勢のバランス」も、つらさに関わりやすいという視点です。レントゲンは“骨の状態”を知るための大切な情報源ですが、日常生活での「立ち方・歩き方・動作のクセ」までは映し出してくれません。
まずは受診を優先したいサイン
- 転倒後から急に痛みが強くなった/体重がかけられない
- 短期間で歩き方がガクッと変わった
- しびれ・力が入りにくい・ふるえなど、ほかの症状も気になる
心配なときは「様子見」より、早めに医療機関へ相談するほうが安心です。
■ フィジカルプラスが考える「ご家族の歩きにくさにつながりやすい3つの要素」
ご本人は「痛い」「怖い」という感覚だけで説明しづらいことも多いです。だからこそ、ご家族が“変化のサイン”に気づけると、次の一手が選びやすくなります。
① 骨盤の傾き・ねじれ(体の土台がズレる)
骨盤が前に倒れすぎていたり、左右どちらかが下がっている状態が続くと、立ったり歩いたりするときに股関節へかかる荷重が偏りやすくなります。その結果、片側の股関節だけが頑張り続けて、つらさにつながることがあります(感じ方には個人差があります)。
特に、長時間の座りっぱなし・いつも同じ脚に体重をかけて立つクセがある方は要注意です。ご本人が気づかないうちに積み重なった習慣が、時間をかけて「負担が出やすい姿勢」を作ってしまっていることがあります。
ご家族が見守るときのポイント
- 立っているとき、肩や骨盤が左右どちらかに寄っていないか(写真で見ると分かりやすいです)
- 椅子に座るとき、いつも同じ方向に体をねじっていないか
- 足を組むクセや、ソファで片側にもたれるクセが強くないか
② 股関節を十分に使えていない(代わりに腰や膝が頑張る)
股関節に不安がある方の動きをよく観察してみると、立ち上がる・歩く・しゃがむといった場面で、本来たくさん動いてほしい股関節の代わりに、腰や膝で頑張ってしまっていることがよくあります。
股関節は体の中心近くにあり、動きの自由度が高い“要”となる関節です。ただし自由度が高い分、動かし方の方向が少しずれるだけで、特定の筋肉ばかりが硬くなり、結果として負担が増えやすいことがあります。
ご家族ができる声かけのコツ(無理はしない)
- 立ち上がりで「膝だけでグッと立つ」感じが強いときは、焦らせず一呼吸(急がせない)
- 痛みが強い時期は「頑張って歩こう」よりも「安全に歩ける形」を優先する
- 必要に応じて杖や手すりなどの活用も“前向きな選択肢”として考える
③ 歩行時の重心バランスの乱れ(楽なほうへ逃げ続ける)
痛みがあると、人は無意識のうちに「少しでも楽なほう」へ体重を逃がす歩き方になりがちです。その結果、片側の脚にばかり負担がかかったり、股関節だけでなく腰・膝・足首にまで負担が広がってしまうことがあります。
重心バランスを整えるためのヒント(安全第一)
- 立つときは足幅を広げすぎず、左右に体重が分かれる感覚を確認する
- 歩くときは「急がない」「小さく刻みすぎない」を意識(痛みが出ない範囲で)
- 痛みが強い日は、杖などを活用して“左右差を増やしにくい環境”を作る
ここで、意外と見落とされやすいのが「膝とつま先の向き」です。膝は膝単独で動いているように見えて、実際は股関節や足首の影響も受けやすい場所です。
「つま先だけ外を向く」「膝が内側に入る」などのズレが続くと、股関節まわりにも負担が回りやすくなることがあります。
関連:膝とつま先の向き(※膝向けの話ですが、股関節の負担整理にもつながります)
「膝とつま先がそろわない」ときの見方を、イメージしやすくまとめた記事です。歩きの安定感を整えるヒントにどうぞ。
\ 股関節の不安が続くときは、全体像から整理しましょう /
股関節の話でも、骨盤・膝・足首・重心のクセが重なっていることがよくあります。股関節全般のお悩みは、専用ページも参考にしてください。
■ 「運動を頑張る前に」大切にしたいのは、日常動作の確認
股関節まわりの負担を少しでも軽くしていくためには、筋トレやストレッチを頑張る前に、「どう動いているのか」を見直すことがとても大切です。筋力の強さだけでなく、「どのタイミングで」「どの筋肉を」「どの方向に使っているか」がポイントになります。
ご家族としては、「何をさせればいいか」を探したくなると思います。でもまずは、どの場面で怖さや痛みが出やすいのかを一緒に確認するだけでも、次の選択肢が整理しやすくなります。
- 歩行(どこでつまずきやすいか/方向転換で怖くないか)
- 立ち上がり(勢いで立っていないか/手すりが必要そうか)
- 階段の上り下り(手すりの使い方/足の置き方)
「できないこと」を増やすのではなく、「安全にできる形」を増やす。そんな順番で考えると、ご本人も気持ちがラクになりやすいです。
■ フィジカルプラス下関の考え方(診断ではなく、動きの整理)
フィジカルプラス下関では、まず体の使い方を丁寧に確認し、股関節に負担がかかりやすいと考えられる姿勢や動作パターンを一緒に整理していきます。
- どの関節が動きすぎているのか(過剰に頑張っている部分)
- どの筋肉がうまく働きにくいのか(サポートが必要な部分)
- どの姿勢が股関節に負担をかけやすいのか
いきなり大きく変えるのではなく、その方の生活ペースに合わせて、続けられる形を一緒に探します。なお、フィジカルプラスでは病気の診断や治療は行っていません。医師の診断・治療方針を最優先にし、そのうえで日常生活の工夫を整理する立場を大切にしています。
■ まとめ|「歳のせい」だけで終わらせないために
高齢のご家族の股関節のつらさや歩きにくさは、年齢や軟骨の変化だけが理由とは限りません。姿勢や動作のクセを整えていくことで、日常生活の中で感じる負担が変わってくる方もおられます(感じ方には個人差があります)。
「仕方ない」で終わらせる前に、まずは「立ち方・歩き方・座り方」を一緒に見直すところから始めてみませんか。
アクセス・営業時間
フィジカルプラス下関
住所:〒752-0974 山口県下関市長府土居の内町2-9
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