【腱板断裂後の完全回復】自宅で成功させるリハビリと再断裂予防のロードマップ

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
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この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

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腱板断裂後の完全回復:自宅で成功させるリハビリと再断裂予防のロードマップ

腱板断裂の治療を成功させるための心構え

腱板断裂は、診断を受けて終わりではありません。特に保存療法、手術後のリハビリにおいては「あなた自身が回復のプロセスを理解すること」が成功の鍵を握ります。

このリハビリ期間は、ただ肩を動かすのではなく、「断裂前に獲得できていなかった正しい肩の連動性」を取り戻すための絶好の機会です。

本記事では、理学療法士の視点から、診断後に自宅でリハビリを成功させるための段階的な運動療法と、再断裂を防ぐための具体的な方法を解説します。

【リハビリの重要性】手術・保存療法共通の回復原則

腱板断裂の治療には保存療法と手術療法がありますが、どちらを選択しても運動療法(リハビリ)は不可欠です。

リハビリの最も重要な原則は、「損傷した腱に負担をかけずに、肩甲骨と上腕骨の正しい連動を取り戻す」ことです。この連動が崩れたままだと、回復が遅れるだけでなく、再断裂のリスクも高まります。

  • 目標: 痛みの軽減だけでなく、肩関節全体の機能回復と再断裂予防。
  • 鍵となる時期: 特に術後3週間~3か月は、可動域を広げすぎず、腱が癒合するのを助ける慎重なアプローチが求められます。

理学療法士が教える:回復段階別セルフケアの進め方

リハビリは、急性期の「安静」から始まり、最終的な「スポーツ復帰」まで、いくつかのフェーズに分かれます。自己流でフェーズを飛び越えると悪化の原因になります。

フェーズ1:炎症期の安静と痛みのコントロール

この時期は痛みのコントロールが最優先です。無理な運動は厳禁です。

  • 自宅でできること: 安静位の保持、アイシング(冷却)、炎症を悪化させない姿勢の維持(夜間痛対策を含む)。
  • 注意点: 痛みを我慢して動かすことは、炎症の増悪、および腱の再損傷リスクにつながります。
  • ※五十肩のように「動かしきった最後で痛む」のとは痛むタイミングが大きく違います

フェーズ2:可動域改善期に集中すべき肩甲骨トレーニング

炎症が治まってきたら、はじめに肩甲骨周囲の柔軟性から取り戻します。肩甲骨の動きが悪いと、腕を挙げるときに肩関節に過度な摩擦(インピンジメント)が生じやすくなります。

  • 具体的な運動:
    • 肩甲骨の引き寄せ運動(内転): 肘を曲げ、背中の真ん中に向かって肩甲骨を寄せる動作。胸郭の拡張を意識し、腱板への負荷を避ける。
    • 壁を使った腕のスライド: 痛みのない範囲で腕を壁に沿って滑らせ、ゆっくりと可動域を拡大する。
  • この時期の注意: 「肩関節の回旋」を伴う動きはまだ慎重に行う必要があります。

フェーズ3:筋力強化期に安全な回旋筋群の鍛え方

可動域が安定したら、いよいよ腱板を構成する回旋筋群(ローテーターカフ)への機能向上を開始します。

  • 安全な負荷のかけ方:
    • 低負荷・高回数訓練: 腕を肘を伸ばしたまま前方30°横方向30°開いた形にします。、自重のみの軽い負荷でその位置で回旋運動(内旋・外旋)を行います。高負荷は絶対にやらないでください。
    • アイソメトリック運動: 壁を押すなど、関節を動かさずに筋肉に力を入れることで、腱板機能を安全に向上させていきます。可能な限り肘を伸ばしたほうが良い刺激が入ります。
  • 目標: 腕の挙上(バンザイなど)の動作において、腱板が上腕骨を肩甲骨に対して安定させる事ができるような「求心位」を取り戻すこと。

リハビリ成功後の「再断裂」を防ぐための習慣

リハビリが成功しても、以前と同じ生活習慣に戻れば再断裂のリスクは残ります。

  1. 定期的なコンディショニング: 毎日、肩甲骨周囲のストレッチと、低負荷での回旋筋訓練を継続する。
  2. 動作の意識化: 重いものを持ち上げる際や高いところの物を取る際に、必ず体幹と肩甲骨を先に安定させる意識を持つ。
  3. 夜間痛の再発に注意: 夜間痛は炎症のサインです。痛みが出始めたら、すぐに運動量を減らし、安静を優先し医療機関を受診する。

まとめ:今日からできる一歩

腱板断裂の回復は、長期的な視野と段階的な取り組みが必要です。

自宅でのセルフケアは「診断」ではなく「機能回復」に特化した運動に絞り、最初は肩甲骨の機能回復から取り組んでください。自己判断で痛みを我慢するのではなく、変化が見られない場合は、すぐに専門家の評価を受けることが、最終的な回復への最短ルートです。

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理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

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