姿勢が悪いと肩がこるのはなぜか?
肩こりの一番大きな原因は、普段の姿勢の悪さと考えられます。
多くの方の顎が上がり、猫背気味になり、肩が前方へ出た状態になっている事が多いです。
このような姿勢では体の様々なところにストレスを掛け、もんだりほぐしたりしてもなかなか良くなりません。
以下ではなぜそうなるのかについて紹介していきます。
猫背は首と肩にストレスをかけ続けてしまう
首と肩甲骨をつなぐ筋肉は多岐にわたり、頭の位置が前方へ変位することで、特定の筋肉に過度のストレスがかかります。
画像のように、頭が前に出ている状態では、その重みを背骨や股関節で支えきれず、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなります。
このような姿勢が慢性化すると、肩周りの血流が悪化したり、肩から腕にかけて伸びる神経が圧迫されたりして、しびれなどの症状が現れることがあります。
呼吸が浅くなりカラダが余計に硬くなる
猫背の状態が続くと、肋骨の動きを阻害してしまうため、呼吸がしづらくなったり、浅くなったりします。制限し始めてしまいます。
呼吸の中でも、息を吐くことを繰り返すことで副交感神経を刺激し体の筋肉の緊張は緩みます。
したがって猫背状態が続くと緊張を緩めることができず筋肉自体も硬くこわばりやすくなってしまいます。
筋肉や関節の機能が落ちてしまう
不良姿勢では肩関節自体の構造にも悪影響を及ぼす事があるため注意が必要です。
筋肉は縮み続けても、伸び続けても本来の機能を発揮することが出来ません。
頭が前側にずれた位置にあると、画像のように肩甲骨や首の周りの筋肉が常に引っ張られた状態となりやすくなります。
以上のようなことから首や肩の周りにある関節や筋肉が持っている本来の機能を発揮できず、肩こりによる不調が常態化します。
筋肉や関節の位置を正しい位置に持っていくことで肩こりは良くなる!
繰り返しになりますが、首や肩こりのある方では姿勢による、体の機能が働きにくい状態が常に存在しているといえます。
マッサージなどで一時的にほぐしてみても姿勢自体はほとんど変わらないから肩こりが良くならないのは当然ですよね?
肩こり解消にはトレーニングをしましょう!
知っておいていただきたいのは、関節の動きを司るのは筋肉であり、筋肉が正しく機能しなければ、関節も正しい位置に定まらないということです。逆に、関節が正しい位置になければ、筋肉は本来の働きを発揮できません。
日常的に肩こりを感じている方は、一度ご自身の姿勢を鏡やスマートフォンでチェックしてみても良いと思います。
つまり、肩こりを根本的に改善するためには、筋肉の働きと関節の位置を調整するトレーニングが必要不可欠ということになります。
トレーニングによって、身体が正しい状態を保てるようになれば、肩こりは自然と解消されるケースも少なくありません。
マッサージ、整体などで施術しても一時的には良くなるかもしれませんが、原因となっている姿勢や動作が変わらないと根本的に良くならないと思ったほうが良いでしょう。
普段からできる頭の位置の調整トレーニング
普段からできる肩こりの解消方法を少し紹介しますので画像を参考にしながらお試しください。
壁を使った頭の位置調整方法
壁に背中を向けて背中と頭の後ろを壁にしっかりと付ける。
この時顎を後ろにしっかりと引くようにしましょう。
ゆっくりと呼吸をしながら頭が壁から離れないように1分から2分程度姿勢を保持します。
肘を使って胸を張りやすくする方法
脇を締めたまま肘を体の周りに巻き付けるようにして腕を後ろに繰り返し引いたり戻したりします。
実際には背中で両肘がつくようなことはないでしょうが、両肘を背中でつけるようなイメージで行いましょう。
1日10回程度から始めてみて痛みが出なければ、30回程度までやりましょう。
以上2つの肩こりのある方の姿勢トレーニングを紹介しましたが、他にも必要なことがあると思います。まずは日頃の姿勢をチェックするところから始めてみると良いでしょう。
まとめ
姿勢が首や肩に与える影響について述べてきましたが、問題となることのほとんどが、自分自身の普段の姿勢や動き、行動パターンによって作られています。
「普段の姿勢をよく思い出してみてください」
ほとんどの方が自分自身で痛みやコリを感じる姿勢や動きが思い浮かぶと思います。
まずは自分自身の姿勢をチェックしてトレーニングを2週間程度継続してみてください。
姿勢そのものは変わったと感じないかもしれませんが、肩こりについては少し楽になると思います。くれぐれも無理して行わないように注意してください。
自分で対処がうまくできない場合は専門家に相談しましょう!
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