内股の歩き方が気になる保護者の方へ
成長とともに気にならなくなることもありますが、そのままにしない方がよいサインもあります。
お子さんの歩き方や座り方を見て、「ちょっと内股が強いかな?」「姿勢が気になる…」と感じる保護者の方は少なくありません。
極端な内股で歩く、座るとすぐに膝を内側に立ててしまう、ノートを書くときに体がねじれてしまう――。
こうした姿勢や動きが続くと、「このままで大丈夫なのかな?」と心配になることもあると思います。
多くの場合、成長の途中で一時的に見られるクセのようなもので、時間の経過とともに落ち着いていくこともあります。
歩き方はおおよそ7歳頃に大人と同じようなパターンに近づくと言われており、3歳前後の内股は、経過を見守って大丈夫なケースも少なくない印象です。
注意したい座り方:「とんび座り(W座り)」

3歳を過ぎても、床に座るときに両膝が内側を向き、足を後ろに開いて座る「とんび座り(W座り)」をよくしている場合は、少し気をつけて観察してあげたいところです。
この座り方の背景には、大腿骨頭のねじれ(前捻角:ぜんねんかく)の影響があることもあり、股関節に負担がかかりやすい姿勢と言われています。
できるだけあぐらで座る・正座で座るなど、股関節をねじりすぎない座り方を促してあげると安心です。
7歳以降も歩き方が気になるときは
7歳頃になっても、
- 片足を引きずるように歩いている
- 足の長さが違うように見える
- 走るときに明らかに片側だけ動き方が違う
このような様子が続く場合、先天性股関節脱臼やペルテス病など、股関節に関係する疾患が隠れていることもあります。
小さい頃に装具(リーメンビューゲルなど)を装着していたお子さんもいらっしゃるかもしれません。
気になる点があるときは、「そのうち良くなるだろう」と決めつけず、早めに整形外科などの医療機関で相談しておくと安心です。
小学校高学年で増えてくる「横座り」

成長とともに目立ってくるのが、いわゆる「横座り」です。
特に女の子に多く見られ、股関節の左右差(臼蓋形成不全など)が背景にあることもあります。
横座りを長時間続けると、骨盤や背骨の左右差が目立ちやすくなり、「側弯症の疑い」を指摘されるケースも少なくありません。
現時点では、側弯症そのものを運動だけで変えていくことについて、はっきりしたエビデンスは多くありません。
ただし、股関節まわりの機能を高めるトレーニングや、座り方の工夫によって、姿勢が安定してくるお子さんは多く見られます。
「いつも同じ方向ばかりで横座りをしている」「座るときのクセが強い」と感じる場合は、股関節の状態にも目を向けてあげるとよいかもしれません。
足や姿勢もあわせてチェックしてみましょう
お子さんの様子をよく見ていると、
- 靴の底の減り方が、片側だけ極端に早い
- かかとが内側に倒れている(いわゆる「扁平足」傾向)
- 靴がすぐに型崩れしてしまう
といったサインに気づくこともあります。
これらは、扁平足(へんぺいそく)や開張足(かいちょうそく)など、足部の機能が十分に働いていないことと関係していることがあります。
低学年のうちは、足の筋力やバランスを高めることで、足部の機能が育ちやすい時期でもあります。
スポーツを始める年齢になると、痛みが出ない限り見過ごされがちですが、「少し変かも?」と感じたタイミングで手を打つことが、将来のトラブル予防につながります。
子どもの「体の使い方」を育てるという考え方
身体を上手に使う力は、これからの成長や、将来のスポーツ・日常生活のしやすさにも大きく関わります。
フィジカルプラスでは、大人だけでなく、お子さんの姿勢・歩行・動作のくせについても、やさしくチェックしながらサポートしています。
「内股が強い気がする」「歩き方や座り方が気になる」「病院に行くほどなのか迷っている」
そんな時は、一人で悩みを抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
必要に応じて、医療機関の受診が望ましいケースについてもお話ししながら、一緒に今後の方向性を考えていきます。
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下関のフィジカルプラスでは、股関節の特徴や足の使い方を踏まえながら、
お子さまの姿勢や歩き方をやさしくチェックし、日常生活で意識しやすいポイントをお伝えしています。
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