痛みが取れてスポーツ活動(競技)を再開するタイミングをどうするか?

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
スポーツの痛み
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

痛みがだんだんと取れてきて、スポーツをいつから再開するか?

グローブ

腰痛や膝痛などがあって、暫くの間中止していたスポーツはいつからやっても良いですか?とよく聞かれます。

フィジカルプラスに来られるほとんどの方は競技としてでなく趣味としてやっているので、極端に言うのであれば、完全に治してからのほうが良いと思いますが、実際にはスポーツ自体がストレス発散となっていたりして、そうもいかないところもあります。

ご本人の希望にもよりますが、ほとんどの方が早く再開したがっている事が多いので、そのような時はある程度スポーツにおける動き方を確認したりして、一旦軽く再開してやっていただいてます。調子がおかしければ無理せずすぐにまた中止してもらいますが、そうでなければ徐々にという感じで進めていきます。

では競技として行っている場合はどうでしょう?

これも競技レベルや年齢等によってかなり考え方が変わると思います。

成長期スポーツ復帰は危険がいっぱいなので注意が必要です

私個人としては成長期において画像診断などで明らかな問題がある場合(疲労骨折など)はまず再開することは勧めません。

大事な試合、大事な試合とよく言われるのですが、そのような状態で復帰しても良いパフォーマンスが得られず余計に怪我を負ってしまう原因となりかねないからです。

さらに無理をすることで今後一切そのスポーツ自体ができなくなってしまうこともあるので最大限の注意が必要です。

成長期で数ヶ月休むということは絶望的に思われることがあるとは思いますが、より高いカテゴリーで行っていこうという意識があればあるほど無理はしないことです。

競技復帰できなくてもパフォーマンスを向上させる方法はあると思います。

ただし、もう学校を卒業後はその競技を行わない・・・とかこれが最後のチャンスと言うようなときには場合によっては無理をさせることもあると思います。

異論もあると思いますが、日本人は特に怪我をしてても頑張る姿や一人で頑張っている姿などに感動を覚える事が多いと感じていますが、これはやっぱりおかしいのではないかと思います。

最大限のパフォーマンスを発揮できる状態で行わなければ結果も出ずかえって中途半端になりかねません。

特に成長期までの子供さんだけは無理をしてほしくないですね。

競技レベルの高い実業団やプロなどは?

競技レベルが上がると少し状況が変わってくると思います。

競技を出来ないとその立場をすぐに失ってしまう(クビ)可能性があるからです。プロなどでは痛みが全くないという状況は考えにくく、カラダを酷使していますし、ある程度の痛みは仕方ない部分があるのが現状でしょう。

ただ、その際でも回復までにどのくらいの期間を与えてもらえるか?で十分にあれば、やはりしっかりと治してからが基本だと思います。

高いパフォーマンスに企業も高い給料を払うわけですから当然といえば当然でしょう。

競技復帰のためには病院などのリハビリや普通のトレーニングだけでは効率が悪くなります。スポーツ障害であれば、不必要なストレスをカラダに与えないためのフォーム修正などの準備をしっかりとしなければなりませんし、外傷による組織の損傷があれば、外科的に行うか、組織が回復するまで待つしかありません。

その間に落ちてしまう体力全般も極力低下を防ぎたいところです。

これらのようにその時その時で対応はどうしても変わっていきますが、まずきちんと治すということがベストな選択ではないでしょうか?

そのためには早期復帰にこだわりすぎず、様々な専門家と相談することも大切だと思います。

競技復帰できなくて困っている方、パフォーマンスアップを考えている方フィジカルプラスにご相談下さい。

スポーツコンディショニングにて承ります。

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理学療法士が今後の過ごし方やサポートの選択肢をご一緒に整理します。

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理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

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