【下関】階段の下りをもっと楽に。股関節と膝をいたわる、やさしい「足の着き方」

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
股関節の痛み・臼蓋形成不全
この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

股関節の違和感・気になりやすさがある方へ

「階段の上り下りがしづらい」「軟骨がすり減っていると言われた」など、日常で気になる場面はありませんか。
下関のフィジカルプラスでは、姿勢や動き方をやさしく見直すサポートを行っています。
変形性股関節症や臼蓋形成不全などに関する考え方と取り組み内容は、以下のページでご案内しています。

【下関】階段の下りで膝まで気になるのはなぜ?股関節の不調と「足の伸ばし方」の考え方

「上りは何とかなるけれど、下りは特に気になる…」
こうしたお声は、股関節に違和感がある方からよく伺います。

レントゲンで「年齢相応の変化です」と言われることもありますが、
階段の下りで感じるつらさは、日常の動き方のクセが重なっている場合もあります。

このページでは、下関で「姿勢」と「歩き方・動き方」を一緒に確認しながら
日常を過ごしやすくする取り組みを行っているフィジカルプラスが、「なぜ股関節の調子がよくないと、下りで膝まで気になりやすいのか」という考え方と、
負担をやわらげるための「着地のコツ」をわかりやすくまとめます。
※感じ方や変化の出方には個人差があります。

1. かかとからの着地で負担が増えやすい理由

股関節に痛みや動かしづらさがあると、階段を降りる際に
無意識に「かかと」から着地しようとすることがあります。
慎重に降りているつもりでも、運動学的には衝撃が入りやすい状態になりがちです。

なぜ「かかと着地」で負担がかかるのか

かかとから着地しようとすると、足首は背屈(つま先を上げる)方向になります。
足首を直角以上に反らせた状態では、足の実質的なリーチが短くなります。

リーチが短いと、

  • 上の段で支えている側の膝を、より深く曲げる必要が出やすい
  • 下の段に届くまでの時間が長くなり、支える時間が増える

といったことが起こり、
結果として支えている側の膝・股関節に負担が集まりやすい一因になります。

2. 股関節・膝をいたわる「機能的な足の長さ」の使い方

負担を減らすための一つのヒントは、足首の使い方で足のリーチを確保すること。
具体的には、つま先をやさしく先に触れさせるように着地する方法です。

つま先を下げると起こりやすいこと

足を下の段へ下ろすとき、足首の力を抜いてつま先を下(底屈)に向けます。
かかとから下ろす場合よりも足のリーチが数センチほど稼げるため、

  • 少ない膝の曲げ角度で床に届きやすい
  • 支える側(軸足)の膝・股関節の負担を軽く感じやすい

階段動作は体重の影響が大きいため、
この「数センチの差」が小さくない意味を持つことがあります。

3. 今日から試せる「つま先からそっと」着地の3ステップ

ご自宅の手すりで安全を確保しながら、次の流れを目安に試してみてください。

  • 【STEP 1】足首の力を抜く

    足を前に出すとき、足首を反らせてかかとを突き出さず、力を抜いて自然に足先が下を向くようにします。

  • 【STEP 2】指の付け根から静かに触れる

    下の段へは、足の指の付け根あたりからそっと触れに行きます。なるべく音が立たないイメージです。

  • 【STEP 3】やさしく体重移動

    つま先が触れたら、支点にしながらゆっくりとかかとを下ろします。ふくらはぎがクッションとなり、衝撃をやわらげやすくなります。

4. 「動かし方」を見直すと、日常が少しラクに

「軟骨がすり減っているから仕方ない」と感じる前に、
まずは降り方のクセを振り返ってみるのも一つの方法です。
かかとから強く降りていた場合、動作を整えるだけで、不安が和らぐ方もいらっしゃいます。

ただし、長年のクセはご自身だけでは調整が難しいこともあります。
股関節の動きに制限があると、頭ではわかっていても体がかばってしまうことが少なくありません。

下関・フィジカルプラスで大切にしていること

フィジカルプラスでは、「どこに負担が集まっているのか」という背景に目を向け、動作の観点から丁寧に確認します。

  • 姿勢の確認: 骨盤の傾きや重心の位置をチェック
  • 動作のご案内: 階段・立ち上がり・歩行などのクセを整えるヒントを共有
  • コンディショニング: かたくなりやすい部分のケアと、使いづらい筋の活性化

医療機関での受診や治療と並行しながら、日々の「体の使い方」を見直すことで、過ごしやすさを目指します。
※必要な対応や変化の出方には個人差があります。

臼蓋形成不全・変形性股関節症でお困りの方へ

階段の下りを、もう少し安心して続けられるように

フィジカルプラスでは、状態や動作の傾向に合わせて、
負担の少ない使い方を一緒に確認していきます。
取り組み内容や対象となる症状は、詳細ページでご覧いただけます。

股関節の内容はこちら

※本記事は、日常生活を続けやすくするための動作の工夫についてのご案内です。医療行為による効果を保証するものではありません。痛みが強い場合や心配な症状が続く場合は、医療機関へご相談ください。

 

アクセス・営業時間

下関市フィジカルプラス

住所:山口県下関市長府土居の内町2-9

電話:083-249-5081

アクセス:サンデン「城下町長府」バス停 徒歩3分/駐車場あり

営業時間:月〜土 9:30〜19:00 / 日・祝 不定休

 

▼ 痛みや動きのお悩みは、ひとりで抱え込まずご相談ください

現在のお身体の状態や生活状況をうかがいながら、
理学療法士が今後の過ごし方やサポートの選択肢をご一緒に整理します。

※ご相談のみのご利用も歓迎しています。
※こちらから無理にご案内することはありませんので、ご安心ください。

▼ フィジカルプラスへのアクセス(下関市長府土居の内)

下関市長府土居の内の整体 フィジカルプラス アクセスマップ 理学療法士

山口県下関市長府土居の内
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理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

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