長引く痛みの原因をインターネットで探しすぎていませんか?

この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)
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この記事の執筆・監修:理学療法士 木村柄珠(フィジカルプラス下関)

インターネットで原因探しはしないほうが良い理由

今ではインターネットは生活の一部となり、健康や痛みについて調べるときにも、多くの方がスマホやパソコンで情報を検索すると思います。

うまく使えばとても便利で、役に立つ情報もたくさんあります。
一方で、なかなか痛みの原因がわからず、いろいろな症状名や病名を検索しているうちに、不安ばかりが大きくなって気持ちが沈み込んでしまう方も少なくありません。

ここで問題になるのは、インターネット上の情報には、

  • 一部は正しいこともある
  • 一部分だけを切り取った説明で、全体像が見えにくいものも多い
  • 中には、明らかに誤った情報や極端な表現も紛れている

という点です。
とくに健康や痛みに関する情報には、あやふやな内容も多く含まれているため、見たままを鵜呑みにしないことが大切です。

本来であれば、たくさんの情報の中から自分に必要なものを選び取る必要がありますが、長く続く痛みや体の不調に悩んでいると、どうしても、

  • 「自分には当てはまらないでほしい」内容を避けてしまう
  • 逆に「もしかしたらこれかも…」と最悪のケースばかりに目が行く

といった形で、冷静な判断が難しくなりやすい状態になります。
だからこそ、インターネットでの「原因探し」は、慢性的な痛みで悩んでいる方ほど注意が必要なのです。

慢性痛の方ほど、インターネット検索に気をつけたい理由

痛みが長く続いていると、

  • 「このままずっと続くのではないか」
  • 「大きな病気が隠れているのではないか」

といった不安がどうしても強くなります。
その不安を少しでも減らそうとして検索を重ねるのですが、結果として不安を増やしてしまうパターンもよく見られます。

慢性痛を抱えている方ほど、

  • 「自分の痛みにぴったり当てはまる説明」を探し続けてしまう
  • 「最悪のケース」の記事ばかり目についてしまう

という傾向があり、これがさらに不安を強め、痛みを感じやすい状態をつくってしまうことがあります。

不安感は痛みを悪化させる

不安感を強く抱きやすい方ほど、次々と検索しては情報を読み漁り、
自分で自分の不安を煽ってしまうことも少なくありません。

インターネット上には、正しい情報とそうでない情報が混在しています。
たくさんのページを見れば見るほど、どこかに今の自分の状態に「ピッタリ」当てはまりそうな病名や怖い話が見つかってしまうものです。

その結果、

不安感や気持ちの落ち込みは、慢性痛を強く感じさせる要因の一つといわれています。

痛みそのものの原因がはっきりしていない段階で不安ばかりが大きくなると、
「どうすればいいのか分からない」「何を信じればいいのか分からない」という気持ちになり、
痛みと向き合うための一歩が、かえって踏み出しにくくなってしまいます。

フィジカルプラスでお伝えしていること

フィジカルプラスでは、慢性的な痛みでお悩みの方にも、できるだけ次の2つをお伝えするようにしています。

  • 「まずは医療機関できちんと診断を受けることが大切です」
  • 「お医者さんから『命に関わるような大きな問題はなさそうですよ』と言われたら、それは喜んでいい結果です」

命にかかわるような重い病気が隠れていないかどうかを確認することは、とても重要です。
そのうえで「特に大きな異常は見当たりません」と言われたのであれば、

「これから体の使い方を見直していくことで、状態が変わっていく可能性は十分にある」
と前向きにとらえていただきたいと考えています。

様々な情報に振り回されると、出口が見えにくくなる

医療機関で「特に大きな問題はありません」と言われても、
心のどこかで納得できないと、次々と治療院を巡り始めてしまうことがあります。

しかし、治療院ごとに背景となる考え方や学びの深さはさまざまで、
言うことがバラバラになってしまうことも少なくありません。

結果として、きちんと医学的な知識を持った医師や専門職の言葉よりも、
インターネット上の断片的な情報や、根拠がはっきりしない意見のほうを信じてしまう…
という状態に陥ることもあります。

そうなると、ますます不安が募り、またインターネットで原因探しをしてしまう…
という悪循環にはまりやすくなります。

調子が悪いときほど、どうしても「藁にもすがる思い」で、情報を追いかけてしまいますが、
そのような時こそ、冷静な判断は難しくなりがちです。

理由はシンプルで、自分に都合の良い内容や、逆に一番怖い内容ばかりを信じてしまいやすいからです。
「もう分からない」と感じたら、一度スマホやパソコンから離れて、きちんとした知識を持つ専門家に相談してみることをおすすめします。

原因のはっきりしない慢性痛なら、「カラダの使い方」を見直す段階へ

レントゲンやMRIなどの画像検査で大きな問題が見つからず、
医療機関でも「明らかな原因が特定しにくい」と言われるような、4週間以上続く慢性的な痛みの場合、
普段の姿勢や動作のクセが関係していることが少なくありません。

まずは、

  • 自分では気づいていない姿勢のくせ
  • 痛みが出やすい動き方・体重のかけ方

といった点を整理しながら、カラダの使い方を学んでいくことが、遠回りのようでいて近道になることも多いです。

すぐに手術や薬だけで答えが出ない場合でも、
動き方や生活習慣を少しずつ整えていくことで、
「痛みとの付き合い方」が変わっていく可能性があります。

痛みが長く続くと、この世の終わりのような気持ちになってしまうこともあると思います。
ですが、原因がはっきりしない慢性痛こそ、インターネット検索だけに頼らず、体の使い方を一緒に見直していくことが大切です。

下関近郊にお住まいで、「ネット検索ばかりでかえって不安になってきた」と感じている方は、
その前に一度、フィジカルプラスにご相談ください。

コンディショニングコースでは、
姿勢や動作のチェックを通して、日常生活の中でできるカラダの整え方を一緒に考えていきます。

▼ 痛みや動きのお悩みは、ひとりで抱え込まずご相談ください

現在のお身体の状態や生活状況をうかがいながら、
理学療法士が今後の過ごし方やサポートの選択肢をご一緒に整理します。

※ご相談のみのご利用も歓迎しています。
※こちらから無理にご案内することはありませんので、ご安心ください。

▼ フィジカルプラスへのアクセス(下関市長府土居の内)

下関市長府土居の内の整体 フィジカルプラス アクセスマップ 理学療法士

山口県下関市長府土居の内
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理学療法士(Physical Therapist)。
病院勤務時代には、延べ4万人以上のリハビリテーションに携わる。現在は「フィジカルプラス下関」代表として、痛みや動きにくさと向き合いながら生活や競技を続けていくためのコンディショニング支援を中心に活動。地元の中高生からプロアスリートまで幅広くサポートし、山口県スポーツ協会認定トレーナーとして10年以上国スポにも帯同している。

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