毎日気をつければ肩こりが楽になる3つのポイントを紹介

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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肩こり
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良い姿勢を繰り返すことで肩こりは楽になる

毎日繰り返すと肩こりが楽になると聞いてあなたはどう思いますか?ほとんどの方がそんなことあるのか?と怪しむのではないでしょうか?

フィジカルプラスでは、姿勢がちゃんと変わる事が肩こりを解消する一番の近道だと考えています。ただもんだり、さすったりでいつまでたってもその場しのぎにしかならないことに無駄な労力を使ってほしくありません。

では、姿勢がちゃんと変わるということは具体的にはどういうことでしょうか?一般の方でもわかりやすいように姿勢について解説していきますので安心して読み進めて下さい。

1 肩こりに良い姿勢とはどのようなものか?

まず肩こりに良い姿勢を考えた時には以下の2つのように頭の位置がポイントになります。

姿勢不良

・肩に対して頭が前に出すぎている

・首の後にいつもしわができるほど顎が上向きになっている

頭の位置が前に出すぎている状態は、重量物である頭が重心を大きく外れて重みが偏った状態となっています。

首の後にしわができると頚椎(首の骨)が後ろに反ることで、関節自体に大きな負担をかけることになります。

この2つに気をつけるだけで、首周りに余計な負担をかけない良い姿勢になります。

2 頭の位置を良いところに合わせて調整するためにまず必要なことは?

重量物である頭の位置を調節することを考えた時には首の可動性がポイントになります。ここでは実際にどうやって首の可動性を調整するかを説明していきます。

・顎(あご)をしっかり引いて胸元につける

・肩を動かさずに首を左右に倒す

首の後にシワが寄ると自然に顎は引きづらくなります。

首に特に問題のない方であればしっかりと顎(あご)を引いていくと胸元につけることが出来ますが、肩こりのある方では難しいですが、少しずつ繰り返すことで段々とつけることが出来るようになります。

肩こりがあると必要以上に肩に力が入ってしまうことで猫背になりがちで、首を動かすつもりが肩も一緒に動いてしまうことが多く、肩のこりやすい決まったパターンの動きになります。

その影響をなくすためには側屈という首を横に倒す動きが最適なのです。

このようにして首の可動性が良くなると首や肩まわりの筋肉がストレッチされて血流にも変化が現れます。

3 肩こりの出にくい良い位置に頭の位置を安定させるためには?

ここまででも繰り返すと随分と変わってきますが、日常生活などでは普段の生活スタイルのクセが出やすく、頭の位置を安定させにくいのです。

したがって、頭の位置を良いところで安定させるために首周りを安定させる筋肉の働きを良くする必要が出てきます。ポイントとしては

・弱い力で繰り返す

・筋肉の働きが良くなったらしっかりと動かす

頭の位置を安定させるために必要な筋肉は首の骨の周りに沢山ありますがどれも小さな筋肉であり、大きな収縮力を持っていません。

したがって、頭の位置を安定させるために強い力は必要ないのです。頑張りすぎないように気をつけて行いましょう。

実際には安定させる運動として

まず左右どちらか斜め前を向きます。

そのまま後ろ頭を手のひらで軽く抑えながら頭を後ろの方へ押すようにします。

時間にして10秒間程度で大丈夫です。繰り返し言いますが、強い力は必要ありませんし、むしろ弱いくらいでちょうど良いのです。これを左右各3回程度繰り返すだけです。

こうすることで首周りの筋肉の働きが良くなり安定感と動きの良さの両方が良くなるので、後は自分でしっかりと自由に動かすだけです。

ただし、慌てず最初はゆっくりと大きく動かして下さい。

単純なことでも毎日繰り返すだけで姿勢は変わり肩の状態は良くなります。

ここまで挙げてきたの3つの動きのポイントを注意しながら丁寧に毎日繰り返すと、首の可動性が良くなり、首から肩にかけて伸びている多くの筋肉が本来持っている機能をしっかりと発揮できるようになります。

そうすることで頭の位置が良くなり、首や肩に余計な負担をかけない体に優しい姿勢となります。

良い姿勢が続くと結果として肩こりが楽になるのです。

もちろんこれが全てではありませんが、もんだりさすったりするよりも時間を割いて欲しいと思います。

基本的には拍子抜けするほどの小さな動きで大丈夫ですが、首や脊髄、頭に疾患をお持ちの方はくれぐれも無理をして動かさないようにお願いします。ゆっくり弱く丁寧にがキーワードです!

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