急な寝違えで首が動かなくなった時に自分でできる3つのこと

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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寝違えた時に無理をして首を動かすと痛みてなかなかうまくいかない

「朝起きてみたら急に首が痛くて動かない、回せないなどの寝違え」によって困っている方は、1週間以上首が動かないことがあることから、生活に支障をきたす場合も少なくありません。

そのような症状を抱える方の中には、整形外科などで首を固定する装具を装着している方もいらっしゃいます。

このような症状は、首周りの筋肉が一定の方向に力が加わり続けてこわばっていて、首の本来の動きができていないことが原因となります。

加えて、急激に首に力が加わって痛くなり動かなくなることもあります(例えばラグビーや柔道などのコンタクトスポーツにおいて)。

急性期においては、首に直接施術をすることは効果がないことが多く、頚椎捻挫けいついねんざがある場合には危険です。

したがって、症状が発生してからできるだけ早期に、医療機関での適切な診察や治療を受けることが必要です。

ただし、効果のない施術や危険な施術によって手にしびれがでることもありますので、治療院などを利用する際は十分に注意する必要があります。

首を直接動かさなくとも寝違えは良くなることが多い。

寝違いを起こしやすい方は、体の硬さ、運動不足、硬い足裏などの特徴を持つ傾向があります。このような方は、首以外の部分の調整をすることで、一回で首の動きが元に戻ることが多いと経験しています。

まず、首の状況を確認する前に、実際に首がどの程度動かせるか、どのような動きで痛みが出るかなどを確認します。その後、足指や足底の緊張状態を緩和するための運動や施術などを行います。

ほとんどの方が硬い足指や足底を持ち、小さな刺激でもかなりの痛みを感じます。

これは、足指や足底の筋肉の緊張状態が筋膜を介して首に影響している可能性を指しています。

このような場合は、他の部位も適切に動かすことで可動性や柔軟性を獲得することで、首周りの筋緊張が減少し、首の動きが改善することが多いです。

また、首に痛みがある場合でも、痛みが出ない部位を中心に調整することで、緊張状態を改善することができます。首の可動性が少しでも改善すれば、日常生活に支障のない程度に動けるようになります。

寝返りをすることが困難な場合でも、数分で痛みが軽減することがあります。

ただし、施術後痛みがない場合でも、無理に首を動かすことは避けるようにしてください。

徐々に首を動かしていくことで、状態が良くなっていきます。また、施術後に再発を防ぐためにも、ストレッチや運動などを取り入れることが重要です。

普段から気をつけたいこと

水分補給に気をつける

水を飲む

水分補給には季節を問わず注意が必要です。

水分の不足は、体が脱水状態になり、筋肉が痙攣けいれんしやすくなるため、水分補給をしっかりと行う必要があります。

脱水状態を防ぐためには、お手洗いに行った際に尿の色を確認し、無色透明であることを目安に、十分な水分補給を心がけましょう。

ただし、持病を抱えている方は、医師の指示に従うようにしましょう。

普段から適度に体を大きく動かす

筋肉を柔らかく保つためには、普段から適度に体を大きく動かすことが重要です。

特に、デスクワークや車の運転などで同じ姿勢を長時間続ける方は、こまめに体を動かすように心がけましょう。

痛みを我慢するほどのストレッチをする必要はありませんが、全体的に大きく動かすことと、伸ばした後に曲げることをセットで行うとよいでしょう。

筋肉を温め、柔軟性を高める運動としては、動的ストレッチや関節可動域のトレーニングがあります。

また、冷えた体で運動をすると筋肉がこわばりやすくなるため、暖かい場所で行い、適度に汗をかくようにしましょう。

ただし、急に運動を始めるのではなく、徐々に負荷をかけていくことが大切です。

適切な栄養補給を心掛ける

筋肉を鍛えるためには、十分な栄養が必要です。

特に、タンパク質や炭水化物などの栄養素が不足していると、筋肉がつりやすくなります。

運動前には、バランスの良い食事を心掛け、運動中には十分な水分補給を行いましょう。

また、筋肉の回復を促すために、運動後にもタンパク質を含む食事を摂ることが重要です。

運動後のストレッチも忘れずに行い、筋肉の緊張を緩和しましょう。

実際に寝違えたらやってほしいこと

寝違いを起こしてしまい、痛みが強い時に首を動かそうとしてもうまく動きません。

痛みの強い首を動かすのではなく、まずは下記の動画のように足の甲や足の指をしっかりと伸ばしたりしましょう。

こうするだけでも首は少し動きやすくなることが多いので少し痛みが出るでしょうが、ある程度強く伸ばしても問題になることは少ないのでしっかりと伸ばしてみてください。

足の甲をしっかり伸ばす

足の指をしっかりと曲げる

太ももの前の筋肉をほぐす

椅子に腰掛けて膝のお皿の上側を指でしっかりとほぐします。

下関近郊で寝違えで困ったらすぐにご相談ください。

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