臼蓋形成不全の発覚と手術宣告で悩まないようにするために必要なこと

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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股関節痛
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手術するべきかどうかあれこれ悩むことと決別しよう

30代、40代で自分自身の股関節の異常に気がつく方が多く、股関節症の診断を受ける方も増えています。その多くは子育て世代で自分のことよりも子供のことを中心とした生活を送っています。

臼蓋形成不全が発覚し、先天的なもので治らないと聞き落ち込んだり、若くして手術宣告をされてしまう方がおられますが、現在の日本ではこれらの症状に対してしばらく様子を見る、自主トレを頑張るなどの選択肢くらいしかないことが多く、結果として本人の望まない手術に至ることがあります。

手術して良いのだろうか?手術しなくて済む方法はないのか?

といったことで悩み、ジムで筋トレをしたり、様々な民間療法、医療機関での保存療法を試す方もおられます。

本当にみなさん様々なことを試されていますが、思うような結果につながらない方が多いのです。

良い結果を出すには自分の股関節についてきちんと知ることです。そうすることで方針がはっきりし落ち着いて行動できるようになります。

日本の医療機関では股関節の保存療法は膝関節と異なりあまり積極的に行っておらず、見つけにくいかもしれませんが必ず正しい情報と運動や生活指導をしてくれる医療機関はあります。

あせらずにしっかりと情報収集をしましょう。

最終的に手術になることもあると思います。

しかしながら、人工関節の耐用年数はおよそ20年と言われるので、早い時期に手術を行うと高齢になってから再置換術となるため、可能な限り手術時期は遅らせることも念頭において下さい。

股関節の手術はしても、しなくても良いコンディションづくりは必要になります

手術をしてもそれ以前の股関節周囲の筋肉や筋力が弱かったり、歩き方や姿勢、動作に問題を抱えていると思ったような結果になりづらく、自分の股関節の状態について出来る限り良いコンディションを保つということがポイントになってきます。

軽い症状がある時期でまだ手術を検討する時期にない方でも、実際に股関節機能についてよくチェックしてみると様々な左右差があり効率的に歩くことがで来ていないことも少なくありません。

手術、未手術に限らず出来る限り股関節の関節可動域や関節機能による左右差をなくし、体に負担の少ない歩行様式を得ることが出来るようにすることが大切になります。

特に股関節の可動性は一度失われると取り戻すことが難しく、時間がかかるため最初から可動性を落とさない事がポイントになります。可能な限り早めの対処をすることが日常生活における不自由さをなくす近道となります。

進行期や末期の方では、かなりの方が可動域の制限をお持ちですが、無理やり可動域を広げるということはせず、動く範囲がスムーズに動かせることを目的にします。スムーズな股関節の動きができると歩き方が変わります。

痛みを作っている動作と決別することを中心としてそれを目標にしましょう。

股関節にトラブルを抱えている方でフィジカルプラスにご来店の方は少しの努力で改善できるような問題であることも多く、施術とトレーニングを行うだけで歩行状態の変化が起こります。

正しい方法で股関節をコントロールしてやれば痛みや動きづらさは変わるという気持ちを持って頂く最初のきっかけづくりが私の仕事です。

股関節のトラブルで困ったら治療院巡りをする前にまずはご相談下さい。

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