臼蓋形成不全や変形性股関節症などの股関節疾患に悩む方に思うこと

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

Heiju Kimuraをフォローする
骨盤
この記事は約4分で読めます。

臼蓋形成不全と変形性股関節症で悩む方へ

フィジカルプラスには股関節の痛みが取れず、整形外科受診をしてみたら、臼蓋形成不全や変形性股関節症の診断を受けて、痛み止めなどを処方、病院では何もしてくれないの?と落ち込んだ状態でやって来られる方がおられます。

股関節に痛みはあってもどこも悪く無いですよと・・・

医療機関で言われてしまうことで悪くないのになんで痛いのか?と余計に悩みます。

どこも悪くないので様子を見ましょうなど言われてしまうのです。

臼蓋形成不全や変形性股関節症では痛みの出始めた初期の段階では殆ど場合は股関節周囲筋の痛みであることが多く、痛みをかばうことで、周囲の筋肉がこわばったり硬くなったりする事が多くあります。

レントゲン等では筋肉の状態はわからないため、自分でも気が付かないうちに徐々に股関節の可動性が低下し本来の股関節の機能を発揮できなくなっていきます。

筋肉は通常のレントゲン上には写りませんので、医療機関を受信してもどこも悪くないというのも当然といえば当然です。

レントゲン上で問題がない場合股関節周囲の機能検査をしてくれるような医療機関を探してみてください。

股関節だけでなく下肢の疾患では立つ、歩く、立ち上がるなど両方を使うため、どちらか片方にでも問題が出ると日常生活に影響が出てきます。

しばらくかばっていると一日中痛みが気になるようになってきます。

カラダを正しく使うということは痛みがあると本当に難しく、何らかのきっかけが必要です。

そのきっかけはなかなかつかめず、自己流でかえって悪くしたり、効果を感じられないのに同じことを繰り返してしまいがちですので効果が感じられなければ別の医療機関などを探すようにしてみてください。

股関節痛ですぐ手術?

すべての疾患が保存療法で良くなることはありえません。元々医療機関で理学療法士として勤務していましたので、それはよくわかっているつもりです。

しかしながら、多くの方が医療機関で勧められたり、情報を得たりして様々なことを頑張っていますが、結果が出る方は非常に少数になると思います。

悩まないためにも以下をお読み下さい。

同じ関節疾患であるのに、股関節だと保存療法では良くならないということはないと考えています。

しかし、股関節疾患では割と早い段階で手術を進められることもあるため落ち込みすぎないように気をつけましょう。

臼蓋形成不全などの股関節痛がある時に身体に必要な事

1 関節可動域の確保

一度狭くなった股関節の関節可動域は取り戻すことが非常に難しくなります。できる限り痛みのない範囲で大きく動かす意識を持ちましょう。自分でできなければ専門家に頼りましょう。

2 正しいバランスでの筋収縮

痛みを避けるために体が傾き体の様々な部分のバランスが崩れやすい状態です。特に筋肉の収縮のバランスは一般の方では意識しづらいのでこれについては専門家に頼る選択肢しかありません。

3 正しい股関節の使い方、歩き方(足の降り出し方やつき方)

正しい股関節の使い方を一般の方が理解することは非常に難しいと思います。

医療機関などで少しくらいの指導を受けたくらいでは実際に思うような結果を出すことは難しいでしょう。以上のようなことで悩んでいる場合まずは以下にあげるリンクを御覧ください。

股関節痛の方が読むブログ

変形性股関節症などの股関節疾患の方の歩行の特徴とは?

本当に正しくできているかの確認にもなると思います。

読み進めていくとどなたにも思い当たる部分があるはずです。今挙げたようなところに問題があれば保存療法でよくなる可能性があると思います。

今ほんとうに必要なことは、杖をつく、プールで歩く、筋トレを頑張るではないはずです。

今現在、頑張っているのに改善の方向へ進んでいない場合ご自身の状況を今一度確認して、自分自身に何が必要なのかを専門家にご相談してみて下さい。

手術に踏み切る前に解決する方法が見つかることがあります。焦らず落ち着いて少しづつ前に進んでいきましょう。

フィジカルプラスではコンディショニングコースにて承ります。