実際のところヨガ、ピラティス、太極拳などのボディワークってカラダに良い?

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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ヨガのポーズ集
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ボディワークは体に良いのかを考える

フィジカルプラスにお越しの方々は皆さんご自分のカラダに対して非常に気を使っています。

ヨガを始めとしてピラティス、太極拳など様々なボディワークを定期的に行っている方が多いです。

ボディワーク自体はカラダに良いものだとわたし自身も思いますが、そうならない方がいるのも事実なのです。

始めたきっかけや動機などのお話しを聞くとやはり「健康にきをつけておかないと」「運動不足にならないため」など様々な理由がりますが、共通しているのはその熱意で皆さん日々努力をしておられることがよくわかります。

しかしながら、これら健康に気をつけるために始めたことがきっかけで腰痛や股関節痛を引き起こしてしまう方もいるため一概に健康に良いとは言えないのです。

健康のための運動なのに痛みが出るのはおかしなことと気が付きましょう

皆さん健康に気をつけてボディーワークに励んでいるわけですが、実際には健康に気を使っているのに、痛みが出たりしてどうしようかと悩みフィジカルプラスに通っているのです。

よく考えてみるとなんか変だなと思いませんか?

それって実は体に良くないのでは?って考えてしまいますよね。

ここで問題になるのは自分の持っているカラダの機能以上に無理をしてしまうことで、私自身ではボディーワーク自体には無理さえしなければ何も問題はないと思っています。

お客様から聞く限り通常ボディワークは数人から数十人で行っているところが多いようです。

色々と聞き取りをしてみると、実際に参加している方のその場の心理状態として「ちゃんとやらなきゃ恥ずかしい」「みんなが出来るのに自分だけが出来ない」「私よりも10歳年上の人のほうが上手にできる」といったような気持ちが皆さんの根底にあるようです。

一生懸命に頑張る方ほどついつい自分のカラダの機能以上のことをやってしまうことになるのです。

特に女性の場合は自分よりも歳上の方ができていたりすると余計に焦って頑張る傾向があるように思います。

頑張りすぎて健康を害してないですか?

ヨガや太極拳などに関して言えば、ほとんどの方が無理をしなければ、多くの場合問題になりません。

ただし、女性の場合は特に股関節周りは個人差があり、生まれつき「骨盤のかぶりが浅い」「元々硬い」など元々骨格的に不利な方が沢山います。

ヨガのポーズ

実際に先に挙げてきたボディーワークの殆どは上記の画像のように股関節の関節可動域をギリギリまで使ったり、バランスを取りながら上手に筋力を発揮しないといけないような内容が多くあり、一定の年齢を重ねるにつれてただでさえ痛みの出やすい、股関節周囲やや腰、膝などに慢性的な痛みが出やすい印象があります。

例えば、股関節は非常に自由度の高い関節ですので思ったよりも無理をすると自分の動かせる範囲上に動いてしまうことが多い関節です。

ここで無理をして動かすと関節唇損傷などの怪我、今まで感じたことのないような痛みが出やすい部位なので細心の注意が必要です。

更に、痛みが出ると歩きづらくなったり、立ち仕事が辛くなり比較的簡単に日常生活に支障が出てしまう部位でもあります。

自分自身のカラダが硬いと感じている方ほど無理やり関節の可動域を広げようと頑張ってしまいがちです。

股関節が硬いと不健康といったような情報も世の中には溢れかえっているように思いますが、そもそも日常生活において特別困っていることがないのであれば、特に股関節の関節可動域は必要以上に気にすることはありません。

必要なことは自分の体の特徴をしっかりと把握することです。

絶対に無理をしないという誓いを立ててボディーワークは行うべきだと思います。

ボディーワークは体に良いですが、無理をすると途端にカラダに悪影響を及ぼしますので、信頼できる先生などにつくことを必要でしょう。

指導される先生もほとんどの方は無理をしないようにと指導していると思いますので、どうするかは自分自身の判断に委ねられる部分ですので心配なら専門家に一度相談してみてください、

どうか無理せず、健康な体づくりを頑張っていただきたいと思います。

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