巷にはびこるボキッと鳴らす危険な施術に気をつけていますか?

記事執筆者
木村柄珠

理学療法士 Physical Therapist
山口県体育協会認定トレーナー
フィジカルプラス代表
毎年国体山口県チームに帯同しています。

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気持ち良いけど、ボキッと鳴らすことは何故駄目なのか?

みなさんいかがおいかがお過ごしですか?時々噂を聞く、危険な施術について書いてみます。

巷には様々な治療院が多く存在しています。ここ下関でも、カイロプラティック、整体、整骨院、気功など様々なところがあります。

それぞれの場所でそれぞれ得意なところがありしっかりと頑張っておられると思うのですが、中には危ないことをしているところがあるようです。

ボキッと色々なところを鳴らす治療院があります。

ボキッとやると確かにカラダは軽くなった気がします。気持ちもよく感じる方が多くおられるでしょう。

βエンドルフィンによる鎮痛効果はあるといえるが・・・

なぜ音が出ると何故気持ちが良くなるか?と言うと、音がした時にはβエンドルフィンが産生されているからで、βエンドルフィン自体が鎮痛効果を起こすことが知られています。

ただし、音を出してしまうような施術は力加減が非常に難しく、強い力で行いすぎると、関節周囲の組織をひどく損傷してしまうおそれがある事、そして筋肉では反射性抑制という状態が生じ、筋肉が正しく働く事が出来なくなってしまいます。

筋肉が、正常なタイミングで収縮や弛緩出来なくなると当然、身体の可動部である関節は正しく動かず、結果として関節などの不安定性を強めてしまいます。

また、このようなことをむやみに続けていくと、βエンドルフィンの量が増加することで、同時に依存心が高くなりなり(行為そのものに快感を覚える)痛み自体を無くすことと目的がかけ離れていきます。

気持ちいいからと自分で頻繁に鳴らしたり、音を鳴らすことを目的をしているような施術をする治療院などにはくれぐれもお気をつけ下さい。

この下関でも、実際に施術の強度が強く、終わった後にだるさがすごく出る、痛みがかえって強くなった、しびれが出てしまったなどのトラブルもよく聞きます。

なかなかどういったところに行ったほうが良いのか見極めは難しいかと思いますが、選ぶ際は実際に行かれたことがある方にお話しを聞くなどしてみると良いと思います。力強い施術は基本的に避けるべきです。

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